TEIKAジャーナル

第1回 環境問題とボランティア活動(落合鐘一先生)

2016/10/11

トピックス

落合研の有志も参加している自然環境の保全を目的とした2つのボランティア活動団体を紹介しよう。

水と生き物を守る会
構成
会長は現在3年生の槇(マキ)君、副会長は森君で、現在15名ほどからなる団体です。現在、会員を募集中です。
内容
神奈川県の水源として知られる相模川、相模湖、桂川、さらには富士山の山中湖や河口湖など山梨県内の河川や湖沼の水質調査や生物調査を行ない、生態系と水質との関係を調べることで、自然を守ることに少しでも役立てればと思って活動しています。また、河川の美化活動など地域貢献も行なっています。
具体的活動

写真1. 桂川・相模川流域協議会のスタッと共同で、水路のシジミ調査を行っているところ。(H16,夏)

写真1. 桂川・相模川流域協議会のスタッと共同で、水路のシジミ調査を行っているところ。(H16,夏)

写真2. 丹波山の河川でシジミを探しているところ。子供達も協力してくれている?

写真2. 丹波山の河川でシジミを探しているところ。子供達も協力してくれている?

マシジミの生息分布調査。
移入種である台湾シジミは雌雄同体であるため繁殖力が強く、1960年頃から爆発的に生活圏を拡大しています。そのため、日本古来種である淡水シジミのマシジミが著しく減少し、絶滅が危惧されています。しかし、マシジミの生息分布調査は、相模川の神奈川県サイドでは一部なされているが、桂川流域をはじめ山梨県ではほとんどなされていません。そこで、相模川・桂川流域協議会と連携して、年に10回程度ですが、相模川上流域にあたる桂川を中心として山梨県内の河川や湖沼においてマシジミの生息調査を行っています。
相模湖の水質とプランクトンの調査
相模湖とその上流の桂川の水質の化学的分析とプランクトンなど生物を調べている。秋には水辺に浮かぶ紅葉が美しく、冬にはたくさんの渡り鳥を見ることもできる。

写真3. 相模湖にて水質を調査中。

写真3. 相模湖にて水質を調査中。

森と里山を守る会
構成
会長は現在3年生の長田君、副会長は向井さんで現在10名からなる団体です。現在、会員を募集中です。
内容
森や里山の保全とグリーン教育のサポートを行っています。
具体的活動
  1. 小学校のグリーン教育のサポート
    地元の上野原小学校では、広大な学校林"八重山"があり、小学生達に森や里山の大切さを教えている。私たちは、上野原小学校での自然環境への意識高揚を目的とした様々な行事や授業に参加し、自然の森の大切さを学ぶ小学生の手助けをしています(実は、小学生に教わることも多いです)。
    里山の保全活動
    笹子駅にほど近い森にて、植樹、間伐、枝打ち作業など具体的な森の保全技術を学んでいます。この技術を地域の里山環境を守る活動に役だてればと張り切っています。 これらの活動を通して、山梨県の森や里山にかかわる自然環境保護団体との交流とネットワークつくりを行っていきたいと考えています
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