TEIKAジャーナル

【東京理学法学科】オランダのパラスポーツ・スタッフが来学され、講演会が行われました。

2019/11/29

 11月19日(火)、オランダのパラスポーツ・スタッフが千住キャンパスへ来学され、理学療法を学ぶ3・4年生を対象に講演会が行われました。
 
 足立区は2020東京パラリンピックを念頭に、オランダからパラスポーツ選手を含むパラスポーツ関係者3名を招聘して「オランダ連携プロジェクト事業」を実施し、その一環で本学でも講演会が開催されました。
 講演のテーマは「Everybody can play sport!
 
 理学療法はリハビリ場面だけでなく、パラスポーツの指導や振興への期待が大きいことから、来校された3名の希望もあって東京理学法学科の学生たちを対象に企画されたものです。
 
 来学された3名は、ゲルト選手(2018年ヨーロッパ選手権400メートル2位の陸上選手)、へレーン氏(パラスポーツ指導スタッフ)、リタ氏(パラスポーツ振興指導者)。
 
 まず、脳性麻痺の障がいをもつゲルト選手から、当事者体験として、リハビリで取り組んだ水泳を通じてスポーツと出会ったこと、怪我による挫折のあとに軽い気持ちで始めた走ることが現在の陸上パラアスリート活動につながっていること等々を話されました。
 次に、ヘレーン氏は、子どもや大人、障がい者や健常者、楽しむスポーツからアスリートスポーツに至るさまざまな場面や人々への指導のこと、また、みんなで一緒に楽しむスポーツも非常に大切であることが話されました。
 リタ氏からは、スポーツや活動のどんな場面でもチャレンジが大切であることや、オランダにおけるパラスポーツ活動・指導拠点の構成や展開について話されました。さらに学生との質疑を交えながら、「Everybody can play sport!」のために、環境、指導(方法)、用具などの工夫とともに、障がい者や高齢者に合うようにスポーツのルールを変えていくことも重要であることを強調されました。
 
 講演会の司会・進行を務めたリタ氏からは、冒頭、「この講演が終わったら皆さんはとても大きな学びを得ているでしょう」と予告されましたが、その通り、終わってみれば時宜を得て非常に貴重で有意義な学びの機会となりました。
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