TEIKAジャーナル

【作業療法学科】わかることの効能

2020/09/11

こんにちは。作業療法学科の小橋です。

私たちの周りでは、いつの間にか攻撃的になったり、不安に駆られることがしばしば見られます。 なぜそんなことが起きるのでしょうか?

今日はそのようなことが起きる理由の1つについて紹介したいと思います。

その理由の1つとは、「知らない」と言うことです。知識がなかったり、理由が明らかにならない時、思いもよらない場面に直面すると、人は不安になります。人が不安に駆られると、防衛的になり、場合によっては攻撃行動とし現れます。

 これらの多くは「知らない」と言うことが原因です。例えば、認知症の家族を抱えるご家族の多くは、その大変さがいつまで続くのかもわからないし、どこに相談してもわからないと言う場合が非常に多いことが原因で不安が募っていきます。

私どものところに相談にいらした場合には、日常生活の行動の理由を説明するだけでも安心されます。また、これに加えて、どのようなサービスを利用できるのか?と言うことなどをお伝えするだけでも不安の大半が解消されることも多いです。

 多くの方は、このコロナ禍において、これがいつまで続くのかもわかりませんし、いつどこで感染するかもわからないと言う、「知ることができない」と言う不安に駆られているのかもしれません。このような状況下ですから、新型コロナ感染症に対する不安だけではなく、「どうなるかわからない」と言う不安から、様々なトラブルが起きやすくなっているかもしれません。
 
 知らず知らずのうちに、誰かを攻撃してしまったり、自分が攻撃されているということがあるかもしれません。そんなときには、まず「知ること」から始めてみてはいかがでしょうか?相手の思いを知り、そして寄り添うことができれば、寛容な気持ちで接することができるかもしれません。

多くの人がそうなれば、きっとこのようなコロナ禍においても、豊かに生活できる日が来るに違いありません!
私も明るい未来に向けて今日から実践してみます(笑)
 
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