TEIKAジャーナル

【作業療法学科】作業をすること

2020/09/25

こんにちは!作業療法学科の小橋です
人は、同じものをみていても、その人の来し方やその時の気分によって
見えているものをどのように認識するかは大きく変わります。

例えば
”長い廊下”
”廊下に並ぶたくさんの部屋”
”制服”

みなさんは、このヒントから何を思い浮かべましたか?
おそらく

”学校”
”ホテル”
”ろうや”

などを思い浮かべたのではないでしょうか?
その時の気分によって、このような大きな違いが現れます。

今の気分が、とても心地よい時には”ホテル”と答えるかもしれません
グループで話をしている時は”学校”と答えるかもしれません
しかし、気分が落ち込んでいたりすると”ろうや”と答えるかもしれません
私たちの認識は、その時の気分や、それまでの過ごし方によって大きく左右されます

今回は、機織りの写真を挙げてみました。
手工芸や仕事における手作業は、人を没頭させる力があります。
気分が悪い時に、何もしていないと良くないことばかり考えてしまいます。
何かしていていも、悪いほうに考えてしまいがちです

しかし、ふしぎと手作業を行っていると、いつのまにか没頭してしまうことが少なくありません
没頭すると、起きもしない未来のことや、変えようがないか過去のことを考えずに済むことがよくあります

以前もお伝えしましたが、やはり没頭することが脳にはいいんです
私たちは、手工芸に限らず、何か意味のある活動を行うことを”作業をする”と言います

みなさんも、没頭できる活動として、一度なにか手作業を使ってみてはいかがでしょうか?

ちなみに、さきほどの3つの例は、認知症高齢者が入所施設でお答えくださる認識の例です。
認知症の方も、健康な方も、気分で認識がかわる事は同じですね!
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