図書館だより 第2号 1997.4.24
[目次]
新学期がスタートしました。新入生の皆さんご入学おめでとうございます。
書館もこの1,2年でコンピュータ化が進み、いろいろと様変わりをしました。そこで、改めて図書館の利用案内を致します。
新入生の皆さん、図書館の入口で立ち往生していませんか?自動ドアは、入口・出口それぞれ専用扉です。マークをよく見て入口と出口を見分けてください。所蔵する資料は1階から3階まで分かれて配置してあります。1階は人文社会系図書と学術雑誌、2階は自然科学系図書、3階は製本雑誌(バックナンバー)です。1階にある蔵書検索システムを使って素早く、カッコよく、どこにどの図書があるのか探し出しましょう。
でも、その前にもっと基本的なことから覚えてください。
【入る前に】
館内は飲食禁止、禁煙です。携帯電話も使用禁止です。出入口にはもう1つゲートがあります。退館する時に貸出手続をしていない資料を持っているとアラームが鳴り、出口のゲートが開かなくなります。
【開館時間】
曜日 | 開館時間 | 貸出受付時間 |
月~金 | 9:30~19:50 | 9:30~19:30 |
土 | 9:30~16:00 | 9:30~15:30 |
開館時間を変更する場合はその都度図書館入口及び掲示板に掲示します。
休館日:日曜日、祝日、6月29日(開学記念日)、年末年始、
入学式(4月4日)、卒業式、入学試験日
臨時に休館する場合はその都度掲示します。
【図書を借りる】
冊 数 | 貸出期間 | |
学部学生 | 5冊 | 14日間 |
卒研生 | 10冊 | 20日間 |
大学院生 | 15冊 | 30日間 |
借りたい図書と学生証を持ってカウンターへ来てください。
但し、延滞があると借りられません。夏休み、冬休み、春休みは貸出期間が長くなります。詳細はその都度掲示します。
【図書を返す】
借りた図書は必ずカウンターへ持って来てください。返却期限を過ぎると遅れた日数分返却した日から貸出停止になります。閉館中に図書を返却したいときは、外のブックポストに返却してください。
【続けて借りる】
貸出期間の延長は1回だけできます。(更新といいます)。期限内に図書と学生証を持って、カウンターまで来てください。但し、その図書に予約が入っている場合には、更新できません。
【予約する】
利用したい図書が貸出中だった場合、予約することができます。その図書が返却された日から1週間カウンターで保管します。図書が返却されたかどうかは掲示板でお知らせします。
Q 図書館から借りた図書は、いつまでに返却すればよいのですか?
A 図書の最終ページに添付の DATE DUEスリップ(日限票)を御覧ください。DATE DUEスリップの最後に押されている日付が、その図書の返却期日です。
Q 筆記用具やホチキスを貸して欲しいのですが。
A 図書館では文具等の貸出しは一切行っておりません。必要なものは各自持参 してください。
Q 図書館に 「道路地図」「JR列車時刻表」「電話帳」 などはありますか?
A カウンター上の回転式本立に配架してありますので御利用ください。但し貸出しは行いません。館内のみの御利用となります。
※ 時刻表のバックナンバーは2階ブラウジングコーナーに配架してあります。
平成8年度の図書貸出冊数は11620冊でした。
97年4月より、1階検索端末コーナーにWWWブラウザ用端末を設置し、運用を開始します。WWWブラウザとは、今やインターネットの代名詞になっているホームページを表示させるためのクライアント・ソフトウェアです。今日では世界中の企業はもちろん個人でホームページを開設している人も多く、学術,趣味,就職等、様々な情報を得ることができます。当館では、Netscape Navigator 1.1Nを御利用いただけます。
次の点さえ覚えておけば、初めて使う方でも簡単に「ネットサーフィン」できます。
ページ中、青または紫で下線付きの語句をマウスでポイントしクリックするとその語句の示す別のページが表示されます
当館では、WWWの解説や、学術情報関連のページへのリンク等を集めたホームページを用意しました。尚、館内のWWW用端末では、スタートページに設定してあります。
ブラウザは、各端末のサーバである一台のUNIXワークステーション上で動作しています。このマシンは、蔵書検索等、他の利用者の方々と共同で利用することになりますので、以下の点を厳守してください。
必ず守ってください
長時間連続の利用は禁止します。 容量の大きなファイルの受信(大きな画像等)は禁止します。 ホームページのブラウズ以外の利用(ftp,メール等)は一切禁止します。 |
利用上の注意事項
ネットワーク構成上、学内の他のWWWサーバ(情報処理センターや各研 究室)へはアクセスできません。 午前中の利用をお勧めします。日によって差はありますが、一般的に午後 からは学内外のネットワークが非常に混むため、アクセスに非常に時間がかかります。 ネットワークの混雑等の原因で、データの受信が途中で止まってしまった 場合は、「再読込」ボタン(下図参照)を押してみてください。それでもダメならあき らめましょう。「中止」ボタンで受信をキャンセルすることができます。 Netscape Navigatorのバージョンが古いため、一部のホームページは正し く表示されないことがあります。 利用後は、「ホーム」ボタン(下図参照)を押して、当館のホームページに戻しておい てください。 |
インターネットやWWW, Netscape Navigator等の解説書は、当館に多数所蔵されています。
2階の分類番号"547.48"の書架を御覧ください。
このコーナーでは教職員の方々の「図書館」や「本」にまつわるエッセイを掲載していきます。
「図書とのご縁」 マネジメントシステム学科 中村元一教授
平素から大変お世話になっている図書館から「図書館だより」第2号に何か寄稿するように、という「ご命令」である。しかも私が尊敬する宗宮重行図書館長からの「ご推薦」とのこと(ホントかな?)。もし万が一お断りでもしようものなら、それこそバチアタリになることは間違いない。というわけで、重い筆をとりつつ責を果たす一大決心をした次第。
64年間の人生を3つの期間に大別して、「図書とのご縁」を考えてみると、第1期は大学卒業までの22年間。樋口一葉の美しい文章に魅せられて、その著作をほとんど読み漁った中学時代。受験勉強もソッチノケで英文の恋愛小説を手当たり次第に読破した高校時代。入学通知を手にした時点で「1日平均1冊の読書」目標を自ら立て、4年間それを実行して1500冊以上を乱読かつ精読した大学時代。
振り返ると、我ながら図書とのご縁は非常に深かった。この国が貧しかったので、読書以外には知的な楽しみを享受する選択肢がなかった、という背景もある。
第2期はビジネスマンとしての19年間。詳細は省略して、この間の1つのエピソードをご紹介したい。ある日のこと、自分の部下との待ち合わせ場所を丸善の「ヨウショ売場」と決めた。洋書売場マテドクラセド、彼の姿が現れない。呼び出し放送をかけて判明したのだが、彼は洋酒売場で私を待っていたという。その際の彼の発言がふるっている。「中村課長のイメージからしてヨウショをヨウシュと聞き間違えました。」
第3期は42才からのスペシャリストの期間。商売柄ミクロの専門書とのご縁が多くなったが、マクロの専門書への関心も依然として強い。乱読と精読の平行関係は大学時代の再現か?この第3期の大きな特徴としては、自分が執筆・翻訳した書籍の数が増大し、(共著・共訳を含め)この6月には100冊目が誕生する予定である。
他の著者が執筆した図書との約50年間にわたるご縁と(翻訳も含めて)自分の手作りの図書との約30年間にわたるご縁、この2つのご縁を今後も平行的に開発し堅持して行きたい。一方ではこうした「図書とのご縁」に深く感謝しながらも、他方では「日暮れて道通し」の実感をひしひしと感じる今日この頃である。