大事なのは、利用者が何を考え、何をしてほしいか、相手の気持ちを汲み取ること

甘利 俊明 さん(山梨県介護福祉士会会長)

初回は、本校1期生の甘利当時の学生会長(現在、山梨県介護福祉士会会長)と現役生との対談を通して本校の特色について紹介します。

在校生:学校はどんな雰囲気でしたでしょうか?

甘利:現役の入学生ばかりでなく、過年度生もクラスにおり、世話役ができたり、みんなが互いに協力して助け合ったりと周りのクラスメイトや先生方からいつも温かさを感じていました。

在校生:本校で学んだこと、学んでよかったと思うことはなんでしょうか?

甘利:学んだことは、利用者が何を考え、何をしてほしいか、相手の気持ちを汲み取ることです。確かに技術や方法を知っていれば、入浴や食事の介護は業務としては成り立つでしょう。しかし、効率ばかりに目がいくと、相手の立場に立った介護ができなくなります。
この基本的な考え方を先生方から教えていただきました。まず、相手の立場で考えてみる、その重要性を先生方の経験を通して教えていただき、理解しやすかったです。

在学生:母校について、感想を聞かせてください。

甘利:卒業以来、同窓会長として入学式、卒業式等で祝辞を述べさせていただき、その時感じることは、学生の笑顔と一人一人の輝きが時代を超えて引き継がれていることです。笑顔の質が全く変わりません。
私自身は母校に立ち寄るたびに、我が家に帰ってきたようにいつもほっとできます。
時代は推移しても私達1期生から2期、3期、25期生と学び引き継がれてきたことを、これからも帝京福祉専門学校の学生は大切に守り、後輩につないでいってください。