教員の教育&研究リレーエッセイ(平成23年度)
第61回「いのちの授業」(2012.3)
- 教授 小池 和男
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- 「いのちとは、なんでしょうか?心臓ですか、頭、心、からだ全体?」
聖路加国際病院理事長・同名誉院長などを務められている、日野原重明先生の「いのちの授業」は、こんな質問からスタートしました。5年前、豊島区立目白小学校に来校されて4年生99名を対象にした授業です。
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第60回「ミズーリ大学のレベッカ・ジョンソン先生を本学にお招きしました」(2012.3)
- 准教授 濱野 佐代子
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- 2月21日に、昨年度留学していたアメリカのミズーリ大学の人と動物との相互作用研究所(ReCHAI)の所長のレベッカ・ジョンソン博士をお招きして、本学で講演会を行いました(公益社団法人日本動物病院福祉協会共催、NPO法人日本ヒューマン・アニマル・ネイチャー・ボンド・ソサイエティ後援)。ジョンソン先生は、「犬との散歩による肥満コントロール」と、「タイガープレイスの紹介:ペットと年齢を重ねていける素敵な場所」について発表されました。私は、「人とコンパニオンの関係~愛着とペットロス~」について話をさせていただきました。
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第59回「花束」(2012.3)
- 教授 上田 玲子
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- 花束という言葉を聞いてどんな花々をイメージしますか?
赤い薔薇?いいですね。お誕生日には赤い薔薇を年齢数だけ花束にしてプレゼントしてほしいな~と思ったのはいつのことだったでしょうか?
以前、野球選手だった長嶋茂雄さんが、60歳の誕生日に60本の赤い薔薇の花束を抱いて笑顔でインタビューを受けていたのをテレビで見たことがあります。60本とは!きっと薔薇の甘い香りに酔いしれたことでしょうね。 -
第58回「私たちは,なぜ実験するのか」(2012.2)
- 教授 小池 守
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- 科学の世界では,自然界で起こっている出来事を理解するために,ただ見ているだけの人はいない。ところが,学校現場では,「子ども理解は,まずその子をじっくり観察することです。」などと言われることがある。外から見ているだけで,子どもを理解できるなんて,学校の先生には超能力があるのかと思うことがある。大体,外に出てくる情報だけで,内面を理解できるというのは,原発事故で破損した原子炉内部を外部で放射線量だけを測定し,「十分に原子炉内部の状態は把握できています。」と言っているのに等しい。つまり,全く信用できないことである。
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第57回「オリンピックイヤーと五輪マーク」(2012.2)
- 准教授 井筒 紫乃
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- 今年は1年が366日の閏年(うるう年)にあたります。閏年といえば4年に1度のオリンピックが開催される年ですね。
なぜオリンピックは4年に1度開催されるのでしょうか? -
第56回「ことばに表情を」(2012.2)
- 教授 河崎 雅人
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- 朝、子どもがお父さんに「おはよう」といい、お父さんは子どもに「おはよう」という。 この子どもはどのような気持ちで挨拶をしたのでしょうか。逆に、お父さんはどのような気持ちで挨拶を返したのでしょうか。この文からだけでは判断できません。書き言葉の場合には、「明るい声でおはよう」「いつものように元気な声でおはよう」など、修飾する言葉を加えることによって、文に表情や感情をもたせることができます。表情のない文は、読み手の解釈や感じ方に任されてしまいます。
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第55回「断捨離の見極めは?」(2012.1)
- 准教授 石橋 裕子
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- 年末になると、「思い切って捨てる」ことに関する本や、特集を組んだ雑誌が多く出版されます。「3年着なければ不要なので手放しましょう」「写真のネガは、焼き増しはしないから取っておかず、処分しましょう」などと書かれています。
今年は東日本大震災がきっかけとなり、家電製品などは「節電商品」が話題になりました。新製品が売り出され、買い換えた人も多いと聞きます。我が家でも計画停電に備え、充電式の扇風機を購入しました。買い換えるということは、直して使い続けることではありません。今まで使用していたモノの大半は「ごみ」になる運命にあるといえます。まだ使用できるモノであれば「もったいない」気がします。 -
第54回「子育て今むかし」(2012.1)
- 講師 旦 直子
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- 最近、出産前に妊婦さんやその夫が参加する母親学級や両親学級に加え、おばあちゃん学級なるものが認知されるようになってきました。出産や子育てに対する常識が今と昔では異なる場合があり、娘さんやお嫁さんと子育てについての意見が食い違うことも少なくないため、育児経験者であるおばあちゃん(正確にはプレおばあちゃんですね)も勉強し直すのだそうです。
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第53回「学び続けること」(2012.1)
- 教授 村野 芳男
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- 前回、伊能忠敬(1745~1818)について、忠敬の学問に対する姿勢から学ぶとことが多いと言う趣旨のことを述べた。昨年11月、2年ぶりに前任校の中学1年生を引率して、佐原の伊能忠敬旧宅・記念館を訪れた。旧宅は、3.11東日本大震災の被害にあい修復中であったため、内部の見学はできず、外観のみの見学であった。記念館では、平成22年6月に国宝に指定された伊能忠敬関係資料の一部が展示されていた。
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第52回「子どもの体力向上を目指した教具の開発と評価」(2011.12)
- 講師 北 徹朗
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- 近年、体育の授業内でしか運動をしない子どもが増えているとの指摘があることからも、私の授業では学生たちとともに『運動量が増える』教具の開発にもチャレンジしています。 今回はその1つをご紹介します。小・中・高等学校にまたがる「ゴール型」の学習として行われているアルティメットに活用できる教具を身近な素材を利用して製作することを試みました。
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第51回「小学生の宿泊遠足での事-静岡県の手もみ茶の名人-」(2011.12)
- 教授 梅澤 実
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- かつて私が、小学校の教師をしていたころの話です。
- その小学校では、6年生で静岡地方へ一泊二日の宿泊遠足を実施していました。静岡についた一日目、フリータイムと称して、子どもたちの興味関心に合わせいくつかのコースに分かれて体験的学びが行われました。
- 私は、手もみ茶の子どもたちの引率にあたりました。
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第50回「今という時代(とき)-2」(2011.12)
- 教授 上野 行一
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- 「知識基盤社会」という言葉を聞いたことがあるだろうか。一般的に、知識が社会・経済の発展を駆動する基本的な要素となる社会を指す言葉であり、文部科学省が教育行政の根幹に据えている言葉である。それが3.11以降揺らいでしまった。我が国の制度設計そのもの、国家戦略そのものを抜本的に見直さざるを得ない事態に陥ってしまったのである。状況が見えていない人は何事もなかったかのように思考し生活しているのだけれど。
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第49回「ビオトープという言葉を知っていますか?」(2011.11)
- 講師 木場 有紀
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- ビオトープという言葉を知っていますか?小学校、中学校に学校ビオトープがあったという人もいるかもしれません。ビオトープ(biotop(e))とは、生き物(bios)と場所(topos)を組み合わせた言葉で「特定の生物群集が生存できるような、特定の環境条件を備えた境界を有する生息場所」と定義されています。
学校に設置されているビオトープは地域の自然(または、今は失われているが、本来そこにあったであろう自然)の「見本園」という位置づけですが、人為的に作り出すことのできる自然は限られています。また、そもそもビオトープとは、人工的に“自然な”環境を造成することではなく、地域の生態系の保全によって生物の多様性の維持・回復を目指すものとされています。ビオトープの整備、つまり現状の自然を残しながら手を入れて管理してゆくことによって、多種多様の植物が繁茂し、多種多様の生き物のすみかが再び生まれるのです。 -
第48回「ミズーリ洲にて」(2011.11)
- 准教授 濱野 佐代子
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- 3月末から9月末までの半年間、アメリカのミズーリ州立大学のHuman-Animal Interaction の研究所(ReCHAI)のレベッカ・ジョンソン先生の所で研修してきました。永沼学科長をはじめ、児童教育学科の先生方のご厚意により貴重な経験をさせていただきました。留学は、大学院時代からの夢だったので実現してとても嬉しかったです。
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第47回「子どもと上手にかかわれる先生」(2011.11)
- 教授 有村久春
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- 日々学生たちに授業をしながら、このようなテーマを成就できる学生を育てたいと願っています。現実的には、いろいろな壁にぶつかりながら試行錯誤の日々です。
先日、ある小学校で4年の算数の授業を参観したときのことです。あまりのある割り算の勉強をしています。
先生は、「まず、20の中に6がいくつ入っていますか」、「わかりますか」、「いいですか」、「3個は入っています」、「わかりましたか」、「4個だと20を超えますね」、「わかりましたか」、「次ですよ」・・・という調子で、子どもたちに説明しています。
リズムよく指導がなされ、子どもたちも静かに先生の計算式をノートに書いているのです。そして、この①「20÷6」の問題を説明した後、次の2問についても同様に説明していきました。②「67÷5」、③「145÷8」の計算問題です。 -
第46回「文化の意義」(2011.10)
- 准教授 呂 暁彤
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- この2ヶ月間何故か「文化」という言葉をよく耳にした。
- JICA(日本独立行政法人国際協力機構)「河北省における自閉症児教育教員養成支援プロジェクト」のプロジェクトマネージャーとして第2期の仕事の中で日本の先生方から「自閉症文化」について受講生に説明をいただいた。また感謝の意を込めて中国側の関係者から何度か宴席に招待され、そこで「中国の酒文化」いう言葉が度々話された。
- 日本に戻り、名古屋で「日本自閉症スペクトラム学会」に参加し、発表したときにも「自閉症文化」と名古屋の「嫁入り道具文化」の話をしていた。先週青森で「日本特殊教育学会」に参加したときに、またも「自閉症文化」と東北の「珈琲文化」の話が出た。
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第45回「想定外」(2011.10)
- 学科長・教授 永沼 充
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人工衛星が落ちてくるという報道のさなか、9月24日の新聞各紙の科学欄に光速を超える粒子の記事が掲載された。ジュネーブの欧州原子核研究機構CERNから発射された素粒子ニュートリノが730km離れたイタリアの研究所の受信器に光より早く届いたという結果の報道発表である。もし、本当だとしたら、100年間物理学者が信じてきたアインシュタインの特殊相対性理論が崩壊することになる。まさに想定外、天動説から地動説への転回に匹敵するパラダイムシフトである。
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第44回「心からの語りかけと愛しみ」(2011.9)
- 教授 小池 和男
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もう、20年以上も前のことです。JR山手線の電車の中で、下掲のような広告を見かけました。私は「いい色を出せよとなだめながら…」と、目に入った紅花染めの職人さんたちの写真を添えた広告物を読み込んでいました。何度も読み返し、いつしか手帳を取り出してメモをしていたのです。
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第43回「下町今昔」(2011.9)
- 准教授 井筒 紫乃
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8月初旬から、幼保コース2年生が保育所実習を行っています。学外実習は2月の施設実習に続き2度目となり、少しは自信を持って望んでいることと思います。
- 今回私が巡回指導を担当した保育園は、大正12年創立という歴史のある園です。そして、この保育園は、私の母、母の姉妹、弟、従兄が通った園でもあるのです。残念ながら私だけは違う園にお世話になったのですが。
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第42回「伊能忠敬に足跡に学ぶ」(2011.8)
- 教授 村野 芳男
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伊能忠敬の名をご存じの人は多いことだろう。江戸時代後期に日本全国(沖縄は入っていない)を測って日本地図を作製した人である。私は前任校で毎年、中学生を引率して佐原(現千葉県香取市)の伊能忠敬旧宅・記念館を訪れてきた。記念館には、忠敬の業績紹介や忠敬が使った測量道具などが展示され、旧宅(国指定史跡)は江戸時代の商家の造りが見学できた。
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第41回「***事実はひとつ、解釈は無数*****」(2011.8)
- 教授 上田 玲子
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イタリアのボローニャにはサン・ドミニコ聖堂があり、そこは14歳のモーツアルトが弾いた数字付き通奏低音オルガンがあるので有名です。でもその他にも数々の名物があります。
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その名物のひとつが、聖堂前庭にある巨大な石の棺。
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この石棺には、初期のころのボローニャ大学の教授の遺体が数体納められているそうです。
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さて、その石棺の横には立て札があってそこに書かれていることはどんな内容でしょうか?教授への感謝の言葉?業績を称える言葉?いえいえ…。
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第40回「映画「海洋天堂」」(2011.7)
- 准教授 呂 暁彤
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2010年6月18日、中国初の自閉症に関する映画「海洋天堂」が上映された。国際アクションスター、ジェット・リーがこれまでのヒーローから一変して、「少しでもわが子が幸せに暮らせるように」と願いながら、死んでも死にきれぬ切ない父親を見事に演じきった。中国では、この映画の上映によって、自閉症(中国では孤独症と称す)という障害名が2010年の流行語になるほど、大勢の人々に知れ渡った。
第39回 「学習された無力感」(2011.7)
- 教授 小池 守
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学校現場にいらっしゃる先生方の多くは、受け持たれている児童生徒に、やる気を出して欲しいと願っていることでしょう。学習のつまずきも、「やる気」さえあれば、乗り越えられるとお考えであると思います。
やる気と関係する言葉に、自己効力感(self-efficacy)があります。自己効力感とは、カナダ人心理学者アルバート・バンデューラが提唱したもので、自己効力と言われることもあります。類似する言葉に自尊心(self-esteem)という言葉もありますが、自尊心は本人自身の価値に関する感覚であるのに対して、自己効力感は自分の目標に対する能力があるかどうかという感覚で、少し異なります。私の研究は、児童生徒の持つ感性的な理解を概念的な理解に変容させるために(つまり、子どもたちがより深く理解するために)、教材の開発や指導法の改善を行うこと。そして、その教育効果を検証することにあります。しかし、どのようなアプローチをしても、不思議と最後には自己効力感を高めることの重要性に行き着いてしまいます。
第38回 「じゃんけん」(2011.7)
- 教授 河崎 雅人
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4歳のAちゃんとBちゃんがじゃんけんをしていましたので、私は二人の様子をみていました。「最初はグー。じゃんけんポン」「Aちゃんのかち」。「最初はグー。じゃんけんポン」「あいこ」。4歳頃になると、じゃんけんの仕方や勝ち負けも判断できるようです。
そこへ、Aちゃんのお兄さんのC君が「僕も入れて」とやってきました。C君は小学校2年生です。
3人でじゃんけんが始まりました。「最初はグー。じゃんけんポン」「Bちゃんのかち」。「最初はグー。じゃんけんポン」、Aちゃんは「グー」、Bちゃんは「チョキ」、C君は「パー」。C君は、お兄ちゃんぶりを発揮し、すかさず、「あいこ」。すると、Aちゃんが、怪訝そうな顔をして「誰が?」。C君は何言っているのと不思議そう顔をして、「あいこ」と繰り返しました。
第37回 「今という時」(2011.6)
- 教授 上野 行一
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世界は常に変化している。私たちの人生もまた変化の連続である。しかし、普段そうした小さな変化に気づくことは少なく、今日は昨日の続きとして、明日は今日の続きとして私たちは安穏に毎日を送っている。業績が順調にみえたIT企業が数年後に破綻。デビュー後パッとしなかった女性歌手グループが数年後に大ブレイク。時の話題となったこうした現象も、どこかの時点で何らかの変化が起こっていたに違いない。一人ひとりの人生についても同様のことが起こっている。
長い時間が流れ、のちになって過去を見渡した時、あの時が変化の時だったと気づくことがある。「あぁ、あの時に戻りたい。やり直したい」と後悔したことはないだろうか。変化を見逃していたのだろう。もう少し大きな変化であったら気がついていたかもしれない。そのように考えて諦めるのである。
第36回 「子ども・子育て新システム」って?(2011.6)
- 准教授 石橋 裕子
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この度の東日本大震災で被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
今回は、国が進めている「子ども・子育て新システム」についてお話しします。
このシステムは、子どもの育ちや子育てしている家庭を対象に、待機児童を解消することや、妊娠から出産、その後の子育てを社会全体で支援していくことを目的としています。2年後の2013年度からの実施を目指し、6月までに議論をまとめる予定で、現在、国が検討を進めています。
第35回 「ありさんとお買い物ごっこ」(2011.6)
- 教授 梅澤 実
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以前、学生の教育実習の指導である幼稚園に参加したときのこと。 園児たちが、お店屋さんごっこをしていた。ぞろぞろと先生の後についてお店屋さん(園庭に模擬的に作られた店)に移動するときであった。後ろの方にいた一人の園児が、先生に率いられた一団から離れしゃがみ込んだ。 園児たちの後からついてきた実習生(大学生)はその姿を捉えると、その園児の傍にしゃがみ込んだ。「みんなに遅れちゃうよ。さあ、行こう。」と促す。
第34回 「子どもの運動・スポーツ環境への期待 ~『日本版 ファーストティー』の発想~」(2011.5)
- 講師 北 徹朗
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近年、日本の子どもが外遊びをしなくなったとされるデータが様々なところで報告されています。ある大学教授による調査では、子どもの1日の歩数量は、1980年代は約1,2000歩であったものが、1990年に約8,000歩、2000年に約4,900歩、2007年には約3,900歩と、年代が進むにつれて減少傾向にあるとのことです。
第33回 「こびとを見つけに」(2011.5)
- 講師 旦 直子
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今年に入ってすぐのこと。小学校1年生の元気な男の子、F君が、最近夢中になっているという本を教えてくれました。タイトルは『こびと大百科』(なばたとしたか作、長崎出版)。本を見せてもらってちょっとびっくり。そこには何とも形容し難い、イマドキの言葉でいえば”キモかわいい”姿をしたこびとたちが描かれていました。最初は『どうしてこれが好きなの?』と思った私ですが、読んでいくうちに思わず一言「面白い!」。
第32回 「3・11の出来事」(2011.5)
- 教授 有村 久春
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今もときどき余震が続いています(4月下旬)。3・11の出来事は、自然災害とはいえあまりにも悲惨です。こうして文章にしたり言葉にしたりしても尽くせないところがあります。
突然の大地震、想定外の津波、そしてレベル7の原発事故とたて続けの災難です。私たち一般市民や専門家の想像をはるかに超えた事態に至っています。死者・行方不明の方が2万8千人を超え、避難生活や移転生活を余儀なくされる人々も三十数万人にも及ぶと聞きます。
第31回 「みなさん「動物」は好きですか?どんな動物が好きですか?どんな動物と過ごしてきましたか?」(2011.4)
- 講師 木場 有紀
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コンパニオンアニマル(伴侶動物)のイヌやネコ。その生き物の一生が心地良いものであるようにと心を砕いて一緒に暮らすうちに、愛おしさが増しその生き物と強い絆で結ばれていると感じた人もいるでしょう。愛着関係で結ばれた動物との関係は、人同士の関係とは一味違う、特別で唯一のしあわせな気持ちを与えてくれます。ウサギや小鳥類、爬虫類、魚類、両生類もペットとして家の中でともに暮らしています。虫ギライの人もいる一方で、昆虫の飼育が趣味で家の壁一面飼育ケースを並べているという人もいます。
第30回「考え続けるということ」(2011.4)
- 学科長・教授 永沼充
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いつもと違う4月を迎えました。大震災の被災者に遠慮してか桜の開花も遅れています。この一ヶ月いろいろなことを考え、また、考えさせられました。
前回のこの欄で、「自然は嘘をつかない、誰にでも開かれている」、そのことが私をして理工学に向かわせたと述べました。科学技術の手法では、対象である自然を客観的に捉え数量化して解析します。その恩恵により、私たちは病気や死の恐怖から解放され、夜のない世界を創造し、利便性を享受してきました。あたかも自然を征服したかのようですが、今回の災害は、自然は征服する対象ではないということを私たちに明確に知らしめたのです。共存する対象なのだと。「共生」という古くて新しい言葉が科学技術にも強く求められていると感じています。








