スマートフォン版はこちらをクリックしてください


第60回「ミズーリ大学のレベッカ・ジョンソン先生を本学にお招きしました」(2012.3)

准教授 濱野 佐代子

准教授 濱野 佐代子

   2月21日に、昨年度留学していたアメリカのミズーリ大学の人と動物との相互作用研究所(ReCHAI)の所長のレベッカ・ジョンソン博士をお招きして、本学で講演会を行いました(公益社団法人日本動物病院福祉協会共催、NPO法人日本ヒューマン・アニマル・ネイチャー・ボンド・ソサイエティ後援)。ジョンソン先生は、「犬との散歩による肥満コントロール」と、「タイガープレイスの紹介:ペットと年齢を重ねていける素敵な場所」について発表されました。私は、「人とコンパニオンの関係~愛着とペットロス~」について話をさせていただきました。
   偶然にも、2月21日は私が博士を授与された日で、このような日に留学先の先生とご一緒に発表できたのはとても嬉しかったです。ジョンソン先生のはじめの話は、シェルターに保護された犬を使って散歩を行うというものです。アメリカでは、生活習慣による肥満が問題となっています。肥満には散歩が効果的なのですが、中々続かないのが現状です。そこで、本プログラムでは、犬を動機づけとして、楽しく散歩に参加して体重を減らすことに効果を得ていました。二つ目は、ペットと一緒に入居できる高齢者施設であるタイガープレイスのお話でした。一般的に、高齢者の方々は、施設に入居するときにペットを手放さなければいけないのですが、タイガープレイスは、ペットと一緒に入居でき、ペット飼育のサポートもしてもらえる施設です。現在、ペットは家族の一員ですので、このような施設が日本にも出来るといいなと思います。私は、留学時にこれらのプログラムにも参加していましたので、いつかこのようなプログラムを日本に適するように変えて、行ってみたいと思っています。
   私がお話したのは、自分の博士論文をベースとした人とコンパニオンアニマル(ペット)との関係についてです。「なぜ人はコンパニオンアニマルを飼育するのか。そこから何が得られるのか。」という疑問から始まった研究でした。博士をとってから、自分なりに研究を積み重ね、様々な人との出会いや、留学をする機会をいただき、そのことによって、あらたな知見が得られて、自分の研究の視点が変化しました。具体的には、人とコンパニオンアニマルの関係をライフサイクルの視点で捉えようとするものです。人とコンパニオンアニマルの双方の発達とともに関係性は変化していくので、それをライフサイクルの視点で捉えることが、今後の私の研究の目標です。自分の発達とともに研究も発達するのだと思いとても感慨深い思いです。



このページの先頭へ戻る