スマートフォン版はこちらをクリックしてください


江田 慧子

江田 慧子(こうだ けいこ) 博士(農学)

主な研究と活動

私の研究室では、今まさに絶滅に瀕している蝶たちを守るため、野外でのフィールド調査と室内でのラボラトリー実験を行っています。例えば、オオルリシジミという蝶は日本で長野県と九州の阿蘇にしかいないとても貴重な蝶ですが、保護活動がうまくいかずに絶滅が進行するばかりでした。そこで、研究を行ったところ、人間の生活活動に必要な野焼きがオオルリシジミの天敵を減らしていることが分かりました。また、飼育実験から温度と発育の関係や、代替食草を探索しました。その結果、見事オオルリシジミを復活させることに成功しました!近年はDNA解析技術を導入して、遺伝子攪乱を起こさない放蝶を提案しています。今まさに臨床保全研究の最先端を突き進んでいます。

  • 江田 慧子
キーワード
絶滅危惧種、生物多様性、オオルリシジミ、ミヤマシジミ、チョウ類群集
専門分野
昆虫生態学、保全生態学
主な研究対象

里山に生息する絶滅危惧シジミチョウ類の保全・保護に関する生態学的研究

主な研究課題
里山に生息する絶滅危惧シジミチョウ類の保全・保護に関する生態学的研究
昆虫群集の構造解析と環境評価に関する研究
担当科目
理科教育法、初等教科教育法(理科)
研究室番号
52-12
学位
2012年9月 博士(農学)信州大学
学歴・経歴
2008年3月 信州大学農学部卒業
2010年3月 信州大学大学院農学研究科修士課程修了
2012年9月 博士 (農学) 信州大学
主な著書
  1. 中村寛志、江田慧子編著「山岳科学ブックレット7 蝶からのメッセージ-地球環境を見つめよう-」、オフィスエム、ISBN:978-4-904570-34-0 C0045、147p(2011)
  2. 江田慧子(文)、さくらい史門(絵)「科学絵本ちょうちょのりりぃ-オオルリシジミのおはなし-」、オフィスエム、ISBN:978-4-904570-39-5 C8745、32p(2011)
  3. 中村寛志、藤野裕、別府桂、江田慧子、山根仁「高地生態系の環境評価」、山岳科学ブックレット9山に登った虫たち山岳昆虫の多様性と保全、オフィスエム、ISBN:978-4-904570-51-7C0045、74-95ページ(2012)
  4. 江田慧子、中村寛志「北アルプス山麓の自然に蝶が舞う」、大町山岳博物館、37ページ(2016)
  5. 江田慧子、中村寛志、「長野県安曇野におけるオオルリシジミの保全活動」、昆虫と自然、Vol.46,№9,pp.6-9,(2011)
  6. 中村寛志、白鳥晋矢、江田慧子、Filadelfo Guevara Chavez、「インゲンテントウの原産地と侵入先における生態の比較」、昆虫と自然、Vol.49,№1,pp.8-11,(2014)
  7. 江田慧子、尾崎絵理、中村寛志、「長野県におけるミヤマシジミの生息域外保全」、昆虫と自然、Vol.50,№1,pp.8-11,(2015)
主な論文
  1. 山根仁、金原伸大、江田慧子、中村寛志、「上高地におけるチョウ類群集の季節変動と環境評価」、信州大学農学部AFC報告、Vol.8,pp.29-39,(2010)
  2. Koda, K. and Nakamura, H.、「development and survival of an endangered butterfly, Shijimiaeoides divinus barine (Leech) (Lepidoptera: Lycaenidae)」、Entomological Science、Vol.13,pp.29-34,(2010)
  3. 江田慧子、古井宏幸、大須賀はるい、中村寛志、「三峰川河川敷におけるミヤマシジミの季節変動と日周活動について」、信州大学環境科学年報、Vol.32,pp.65-68,(2010)
  4. 江田慧子、中村寛志、「長野県安曇野における野焼きがメアカタマゴバチによるオオルリシジミ卵への寄生に及ぼす影響について」、環動昆、Vol.21,№2,pp.93-98,(2010)
  5. 江田慧子、中村寛志、「長野県安曇野におけるオオルリシジミ成虫のマーキング調査について」、環動昆、Vol.21,№4,pp.223-230,(2010)
  6. 中野貴洋、江田慧子、中村寛志、「信州大学農学部構内における絶滅危惧種ミヤマシジミの個体群回復実験」、信州大学農学部AFC報告、Vol.9,pp.39-48,(2011)
  7. 藤原厚作、江田慧子、中村寛志、「伊那市ますみヶ丘におけるヒメシジミ成虫の発生消長と畦畔管理について」、信州大学農学部AFC報告、Vol.9,pp.49-57,(2011)
  8. 西尾規孝、江田慧子、中村寛志、「オオルリシジミ蛹における性判別手法の検証」、New Entomologist、Vol.59,№3&4,pp.43-47,(2011)
  9. 江田慧子、「長野県安曇野に生息するオオルリシジミの2化成虫の出現に関与する温度・日長条件」、環動昆、Vol.22,№2,pp.81-86,(2011)
  10. Koda, K. and Nakamura, H.、「Comparison of survival and development of Lycaeides argyrognomon (Bergstrasser) (Lepidoptera: Lycaenidae) reared on two different food plants, Indigofera pseudo-tinctoria and Chinese-grown Indigofera sp」、Lepidoptera Science、Vol.62,№3,pp.121-126,(2011)
  11. 尾﨑絵理、江田慧子、中村寛志、「絶滅危惧種ミヤマシジミの飼育方法について」、信州大学農学部AFC報告、Vol.10,pp.153-159,(2012)
  12. Koda, K. and Nakamura, H.、「Effects of temperature on the development and survival of an endangered butterfly, Lycaeides argyrognomon (Bergstrasser) (Lepidoptera: Lycaenidae) and estimation of optimal and threshold temperatures using linear and nonlinear models」、Entomological Science、Vol.15,pp.162-170,(2012)
  13. Koda, K., Ozaki, E. and Nakamura, H.、「The survival and development of Lycaeides argyrognomon (Bergstrasser) (Lepidoptera: Lycaenidae) reared on ten different leguminous plants for searching the potential feeding habits」、Lepidoptera Science、Vol.63,№4,pp.178-185,(2012)
  14. 大森悠紀、江田信豊、江田慧子、中村寛志、「愛知県の海上の森におけるチョウ類の群集構造と環境評価」、信州大学農学部AFC報告、Vol.11,pp.37-45,(2013)
  15. 田下昌志、山崎浩希、上田昇平、宇佐美真一、江田慧子、中村寛志、「希少種ミヤマシジミの帰化植物シロバナシナガワハギ(マメ科シナガワハギ属)への産卵に伴う生存率の低下」、Lepidoptera Science、Vol.64,pp.10-17,(2013)
  16. 江田慧子、「長野県安曇野に生息するオオルリシジミの2化成虫の出現と光周反応」、環動昆、Vol.24,pp.1-5,(2013)
  17. Ozaki, E., Koda, K. and Nakamura, H.、「Oviposition preference of adult females of Lycaeides argyrognomon (Bergstrasser) (Lepidoptera: Lycaenidae) for three food plants: Indigofera pseudo-tinctoria, Chinese-grown Indigofera sp」 and Vicia cracca」、Lepidoptera Science、Vol.64,№3,pp.103-107,(2013)
  18. 江田慧子、田中健太、平尾章、中村寛志、「クモマツマキチョウの飼育方法について」、信州大学農学部AFC報告、Vol.12,pp.47-54,(2014)
  19. 芝祥太郎、江田慧子、中村寛志、大江桜麻、谷古勝彦、「薬剤処理方法の違いがアメリカシロヒトリの防除効果に及ぼす影響」、信州大学農学部AFC報告、Vol.12,pp.55-62,(2014)
  20. 古屋諒、斉藤雄太、中村寛志、江田慧子、原 秀穂、「中部山岳域におけるハイマツを食害するタカネシママツハバチGilpinia albiclavataの分布変遷」、信州大学農学部AFC報告、Vol.12,pp.63-73,(2014)
  21. 江田慧子、井角恒太、矢崎耀一、仲平淳司、中村康弘、中村寛志、「絶滅危惧種チャマダラセセリの飼育手法について」、信州大学環境科学年報、Vol.36,pp.74-82,(2014)
  22. Koda, K. and Nakamura, H. 、「Egg parasitism of three lycaenid butterflies by the parasitoids, Trichogramma spp. in the preservation area of Shijimiaeoides divinus barine (Leech) (Lepidoptera: Lycaenidae) in Azumino City, Nagano Prefecture」、Lepidoptera Science、Vol.65,№3,pp.123-137,(2014)
  23. 江田慧子、中村寛志、「クララ群落に産卵されたオオルリシジミ卵の空間分布様式と成虫の産卵行動」、環動昆 、Vol.25,pp.111-119,(2014)
所属学会等
日本昆虫学会
日本鱗翅学会
日本環境動物昆虫学会
信州昆虫学会
主な学会発表
江田慧子・中村寛志、「安曇野における絶滅危惧種オオルリシジミの保護回復に関する研究」、第20回信州昆虫学会年次大会(信州大学)(シンポジウム)New Entomologist58、pp.96,(2009)
江田慧子、「里山に生息する絶滅危惧種のシジミチョウの復活報告」、日本昆虫学会第71回大会(信州大学)小集会里山談話会 講演要旨、pp.109,(2011)
江田慧子、「オオルリシジミなど里山環境に生息する絶滅危惧シジミチョウ類の保全・保護に関する生態学的研究」、第23回日本環境動物昆虫学会年次大会(宮崎市)講演要旨、pp.5,(2011)
江田慧子、「オオルリシジミとミヤマシジミの復活への道」、日本鱗翅学会第59回大会(愛媛大学)」講演要旨、pp.30,(2012)
江田慧子、「希少種のチョウが外来植物を寄主として 分布を拡大する(かもしれない)!」、日本昆虫学会第73回大会小集会(北海道大学)講演要旨、pp.95,(2013)
江田慧子、「臨床保全の試み―チャマダラセセリの保全現場の最前線―」第25回信州昆虫学会(信州大学)(シンポジウム)(2014)
講演
「長野県安曇野市における絶滅危惧種オオルリシジミの回復活動」、チョウ類保全協会、2012.10.16、Cop10生物多様性交流フェア特設ステージ
「オオルリシジミって何?りりぃに会いに行こう」、茅野市図書館、2011.11.3、文化の日読書フェスティバル
「シカ食害が生物多様性におよぼす影響-南アルプスのチョウ類群集-」、伊那市、2011.2.17、南アルプス食害対策協議会年次報告会
「なぜオオルリシジミに野焼きが必要なのか」、三郷昆虫クラブ環境教育プログラム、2012.03.08、三郷公民館
「りりぃからのメッセージ」、公開シンポジウムオオルリシジミの舞う信州を未来へ、2012.04.14、松代文化ホール
「オオルリシジミってどんなチョウ?」、りりぃのおはなし会、2012.04.21、辰野町立辰野図書館ふれあいルーム
「絶滅危惧種オオルリシジミ」、まほらいな市民大学講座、2012.12.20、伊那市生涯学習センター
「オオルリシジミの生態と保全」、第9回チョウ類の保全を考える集い講演、2013.02.16、きゅりあん
「チョウたちから上高地の歴史を探る」、上高地涸沢談話会、2013.07.03、涸沢ヒュッテ
「信州大学ツアーと昆虫採集をしよう!」、やさしい科学技術セミナー、2013.07.19、国際科学技術財団
「天竜川を北上するクロコノマチョウ」、山岳域の環境変動と生物の分布拡大 山岳科学総合研究所シンポジウム、2013.11.04、信州大学
「虫たちのSOS,あなたは受け取っていますか?」、長野県伊那市、2014.06.04、伊那市役所
「夏休みの自由研究のヒント教えちゃいます」、田淵行男記念館、2014.07.27、田淵行男記念館
「実りある信州大学で蝶のことを学ぼう!」、やさしい科学技術セミナー、2014.09.23、国際科学技術財団
「ちょうちょのことを学ぼう」、伊那市立小学校、2014.10.03、信州大学農学部
「科学における発見、数学における発見」お台場東京国際交流館、2014.11.09、数理統計研究所
「虫たちのSOS,あなたは受け取っていますか?」長野県立科町、2015.02.17、立科町教育委員会
「夏休みだ!ゲームで学ぼう昆虫学」、長野市ビックハット、2015.08.22、信州環境フェア
「蝶の保全研究最前線」、長野県商工連合会、2015.10.08、信州大学農学部
「ちょうちょが教えてくれること」三菱商事MC FOREST、2015.12.17、2016.01.14、日本自然保護協会
「北アルプス山麓の自然に蝶が舞う」、大町山岳博物館講堂、2016.02.13、大町山岳博物館
受賞歴
第20回日本環境動物昆虫学会優秀講演発表賞
平成20年度信州大学農学部賞
中部山岳地域環境変動研究機構2010年度年次研究報告会ポスター賞
平成23年度日本環境動物昆虫学会奨励賞
平成23年度信州大学農学部賞
平成23年度信州大学学長賞
第3回日本学術振興会育志賞
第60回日本鱗翅学会優秀講演発表賞


このページの先頭へ戻る