学寮一貫教育のねらい

1.ふれあいの場をひろげる

学校教育は、教師と生徒、生徒相互の心のふれあいによって成り立っています。
そういう心のパイプがつながっていないと、人間形成の面でも学習の面でもつまずきが生じます。
学校と寮の生活をつなぐ教育の最も大きなねらいは、これらのふれあいをより深く育てて行くことです。文字通り"同じかまの飯を食う"間がらの親密感が芽生えることによって、教育はたくましく前進します。

2.チューターによる個別指導

学校の教師は、同時にチューターつまり家庭教師の役割をになうことによって、個別指導の徹底が期待されます。学習集団の中で意欲を失った生徒の心に灯りをともすのは、チューターの活躍によって可能となります。
学寮一貫教育のしくみの中で、生活、交友、学習等さまざまな悩みを持つ青年期の教育において、学校の教育と寮の指導が深い関わりを持つことは大変重要な意味をもつわけです。

3.学習を発展させる習熟学習

本校では「習熟学習」と呼ばれる150分間の夜間学習を行なっております。授業で学んだ内容を定着させ、より発展させることを目標としています。苦手教科の克服であったり、応用力を高めたり、あくまでも授業を土台とした学習の展開です。平日の月曜日から金曜日まで、寮生全員と通学生の希望者を対象にしています。本校の英・数・国・理・社の5教科の教員が日替わりで3名ずつ担当し、3教員×3時間の計9コマの講義あるいは課題添削形式で行なっています。生徒は自分の学習状況・理解度に合わせた選択が可能で、各自の能力・個性に合わせ学習を進めることができます。また、中学1・2年生次には学習の習慣づけという意味も持ち、集中力や持続力を身につけさせる訓練の場ともなります。
習熟学習が終わると、ティーブレイクのくつろぎの時間が待っています。