いまは広い意味で環境の時代です。近年の温暖化や異常気象に見られる地球環境問題、農薬混入による食の安全の問題、環境ホルモンと称される微量人工化学物質や廃棄物の問題など、人間の生活や健康に直結する様々な環境問題が大きな話題になっています。
一方、最近は、いじめなどの社会的事件や鬱病の増加に象徴される“人のこころの問題”が注目されるようになってきました。大学でも鬱病にかかっている学生は増加の一途をたどっています。私たちは、森林や植物のもつ“こころの癒し効果”について注目しています。本学の生命科学科に入学した学生は、生物科学の基本的な知識や技術を身につけるとともに、自然環境がもっている“癒し効果”を学び、健康で楽しい一生を送るための考え方や方法を会得してもらいたいと考えています。
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