帝京科学大学大学院未来材料研究センター

-- 研究概要 --
プロジェクト2
<無機・金属材料>
「新規無機材料の創成による人間環境保全用触媒およびシステムの研究開発」

 本プロジェクトは、セラミックス、環境科学、工業化学分野の以下の研究を目的とするグ ループである。  21世紀のエレクトロニクスを支えると期待される機能性セラミックス膜の性能を最大限発現させる研究に取り組む。具体的には電極およびバファ層の研究、更に機能性セラミックス薄膜の化学量論組成、結晶性、配向性制御などの研究を行う。
 また、材料を合成する化学反応において有害物質の発生を極力抑える、いわゆるグリーンケミストリーの研究も行う。
 さらに、高レベル放射性廃棄物の最終処分施設で利用されるコンクリート構造物の長期耐久性を、本研究センターの異常環境材料試験装置を用いて研究し、数百年オーダーの長期に亘る材料の変質挙動を予測する解析手法を確立し、長期耐久性に優れたセメント系材料を開発研究する。
 本プロジェクトでは、次の様な効果が期待される。機能性セラミックス膜は高温超伝導、高・強誘電体、超巨大磁気抵抗、紫外発光および太陽電池などさまざまな展開が期待される次世代の材料であり、またダイヤモンド半導体薄膜は高温、宇宙空間などの高い放射線環境でも確実に作動する電子デバイスとしてその実現が待たれる材料であるため、社会への貢献は計り知れないものがある。さらに、材料合成時における副生成物等の廃棄物を最少にするための触媒や数百年オーダーの超長期耐久性コンクリート用セメント系材料の開発は、工業の発展に伴う大量生産、大量消費のみに腐心して来た20世紀の終焉を迎え、資源の再利用、廃棄物の処理、省エネルギーを常に見据えながら進んでいかなければならない新しい世紀に向かう社会および世代にとって必要な技術であり、知識となっている。


プロジェクト2 メンバー

高木喜樹教授
(プロジェクトリーダー)

堂山昌男教授

難波征太郎教授

浅賀喜与志教授

栗林清教授

落合鍾一助教授

小杉俊男助教授


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