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老年看護援助論Ⅱ  アクティビティ・ケア発表会

2016/01/29

・アクティビティ・ケアは、デイサービス(通所介護)などでは、季節のイベントや歌、ゲームなどがアクティビティ・ケア(以下、AC)と称され、盛んに実施されています。ACは、本来「障害をもった高齢者が普段の『あたりまえの日常生活』に少しでも近づけるための援助行為」です。ACの高齢者への効果としては、生活が活性化される、潜在的日常生活動作(ADL)、手段的ADL(IADL)が引き出される、豊かで心地よい気分になれる、意欲が回復する、他者との交流に楽しみを見出す、疾患や身体機能の悪化を予防する、ケア提供者との関係性の構築などがあげられます。加齢に伴い身体機能が低下することを防ぐためだけでなく、障害をもつ高齢者の方でも「普通の暮らし」を継続できるように、たとえ終末期であっても大切な人生の一時期を人間らしく、またその人の望むように生きていけるような視点をもってケアすることが求められています。

これらを踏まえ、2年生が自分たちなりに考えた計画した「小グループAC」を今回は発表しました。

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麻痺のある方には、隣で看護師が片手でも折れるよう 上半身・下肢と分けて運動をします。座ったままでも
にサポートします。                できる運動の提案です。

 

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野球のボールの円盤がとまったところで自己紹介   歌にあわせて体を動かします

 

発表後の質疑応答や感想を述べる場面では、高齢者の立場にたって考えた感想が述べられました。あらためて課題があることに気づきました。老年看護学実習では、そのときどきの季節に触れてみたり、高齢者のことをもっとよく理解した上でのACの実施を目指したいと思いました。

 

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