TEIKAジャーナル

【作業療法学科】特別支援研修「発達障害の理解と支援」

2020/08/31

作業療法学科 石井孝弘です

コロナウイルス渦により、休校などの措置をやむなくとったことから、子どもたちの夏休みは短縮され、小学校ではすでに新学期が始まっています。
子ども達やその家族も大変ですが、学校の先生方も児童への感染予防のためにいろいろと取り組みがなされています。
その中、夏休み最後の日、都内の小学校で特別支援研修が開催され、私が講師として先生方に「発達障害の理解と支援」をテーマにお話をしてきました。
この時期ですので、約40人の先生方の参加ですが、会場は体育館、ソーシャルディスタンスを十分に取り、当然ですがマスク着用と消毒を徹底しての開催でした。
感覚統合理論をもとに感覚刺激に対する過敏な状態が色々は弊害を引き起こしているお話もしてきました。

発達障害もしくはその傾向があるお子さんたちにとってコロナウイルス渦は思いもよらぬ弊害を招いています。その一つにマスクが着用できないお子さんがいます。マスをしていなければ、周囲からは声に出さなくても、「なぜマスクしないのか」「親はなぜ子供にマスクさせないのか」と思うこともあるでしょう。
このように話しても、おそらく多くの人は「それでもこのような時期なんだからマスクは着用するべきだ」と思われる人もいるでしょう。
マスクの着用が口の周りに針を刺されたように感じているお子さんもいることかと思います。お子さん自身がどう感じているのかを理解することが重要です。

発達障害、もしくはその傾向があるお子さんの感覚過敏の理解は広まってきていますが、それでもまだ不十分です。

このようなことも含めて発達障害もしくはその傾向のあるお子さんの支援をしたいと思っている先生は多くいます。
社会情勢はいろいろと変化します。その時に起こりうるお子さんたちの大変さを理解し、支援することも重要なことです。

学校の先生ばかりではなく、一般社会においても理解が広まることを願うばかりです。
 
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