TEIKAジャーナル

【★医療科学部 東京柔道整復学科 アスレティックトレーナー課程★】OB活動報告

2018/11/14

社会人アメリカンフットボールチーム・ノジマ相模原ライズ
チーフトレーナー 近田 晃(医療科学部 東京柔道整復学科 アスレティックトレーナー課程:1期生)
 
平成30年度よりノジマ相模原ライズのチーフトレーナーをさせて頂いております。
チームをサポートするに当り,母校の学生トレーナーの協力なくしてチーム全体のコンディションを上げることは叶いません.いつもありがとうございます。今後も学生トレーナーの皆さんにも責任とやりがいを持っていただいてより良い学外実習の経験の場としてお手伝いいただきたいと思っています。
 
実習ではグランドで行われているテーピングやウォームアップなど目で見える範囲について実際に経験し、気づきや学びを持ち帰ってもらいたいと思っていますが,本来のトレーナーの仕事にはトレーナー業務全体のマネジメントや選手の状態を把握してチームスタッフと事前に情報を共有し準備をするという見えない部分が大いにありますのでそのことをお伝えしたいと思います。
 
一例ですが、事前のスタッフミーティングでは、①怪我人の状態、②トレーナー管轄の部分(ウォームアップ、クールダウン、フィットネス)、③全体ミーティングでチームに伝える内容の3点を共有しておくことで練習を円滑に進めることができます。

特に怪我人の状態に関しては慎重に判断を要する部分があり、トレーナーだけで判断をするとチーム戦略とマッチせず試合に向けたチームマネジメントに支障をきたします。あらかじめヘッドコーチと各ポジションコーチと情報共有することで重要な部分を明確にすることができ、チーム全体で一つの目標に向かった練習を進めることにつながります。
 
現在、大学を卒業してチーフトレーナーとして活動をさせて頂いておりますが、チームのマネジメントという目に見えない部分で苦労することが多く、学生時代の実習ではイメージすることが難しいかもしれませんが、一番重要な要素かと私は考えております。

ただやみくもに怪我人の状態を確認して、テーピングや、ケアすることだけに集中するのでなく、事前にそれらについてトレーナー、コーチと情報共有することで、トレーナーの役割を一層に明確化しつつ、リスクマネジメントを確立し、練習を円滑に進めることができます。そのようなコーディネーター的な役割を果たすことでチームにとって必要な人材となることができます。
 
ぜひ在学生の皆さんもそのような所を意識しながら実習をして頂くとより良い経験になるのではないかと思います。
 
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