帝京科学大学バイオテクノロジー研究センター Teikyo University of Science & Technology Bio Technology Research Center
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平井研究室
 
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多様な性 卵子と精子の謎に迫る!

生命のもととなる卵と精子の成り立ちについて、ホルモンのはたらきを中心として研究しています。主要な研究材料である魚類は脊椎動物の中でもっとも種類が多く、彼らの生殖の多様さや巧妙さには日々驚かされるばかりです。例えばディズニー映画「ファインディングニモ」で有名なクマノミは最初すべて雄(精巣を持つ魚)であったものが大きくなると雌(卵巣を持つ魚)へと性転換します。また、ベラの仲間のように群れの中の一番大きな魚が雌から雄へと性転換し、その他の魚(全部雌)を従えてハーレムを形成する魚、ヒラメのように温度によって性別が決まる魚など、それぞれの種が子孫を効率良く残すために実に巧妙な進化を遂げています。多様な生殖様式を持つ様々な魚を研究対象として、南は琉球大学熊本大学、北は北海道大学まで日本全国の大学と共同研究を行っており、これらの大学の学生さん達もたびたび本学を訪れています。さらに、正常な性の営みについての研究を通して、環境ホルモンが魚類の性に及ぼす影響についても研究しています。この中でこれまで分かっていなかった事柄についていくつかの新しい発見をし、学術論文として発表することができました。研究は魚が成熟してゆく様子を飼育観察するところから始まり、生殖器官に対する影響を顕微鏡で観察したり、性に関わる遺伝子の単離やそれらの動態を調査するなど、丸のままの生き物から分子レベルまで幅広く行っています。時には試料となる魚を求めて日本じゅうあちこちへと出かけることもあります。

 

アオウキクサ
アオウキクサ
 

 

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