こども学科

一般保育参加体験(第2回)

レポート

平成21年度、こども学科2期生の人数が大幅に増加したことを受けて、本演習の学外実習は昨年までの上野原市立甲東保育所に加えて同沢松幼稚園にも協力を頂き同時実施することになりました。履修生は2組に分かれ、各々の実習現場に向かいます。ここでは第2回目のようすからお伝えします。

一般保育参加体験(第2回):上野原市立甲東保育所 / 沢松幼稚園で同時実施

上野原市立甲東保育所での実習風景

  • 工作の手伝い

  • ねえ、ねえ、こっち来て!

朝、9時30分に集合し、10時の朝の会までの間、登園してくる子ども達と自由に時間を過ごします。といってもこども学科の実習です、事前に指導を受けた子ども達と接するときの心がけ(適切な言葉遣い、周囲に注意を払う、一緒に遊び込まない、...等々)で頭がいっぱいの学生は、最初はなかなか慎重です。今日は2回目、お互い顔を覚えて少しは余裕が出てきた様子です。

「夏祭り」用の様々な工作の続きをはじめる子ども達の手伝いをします。「あれっ、ここはこうするといいよ」と子ども達の自主性を見守りつつ、アドバイスも欠かせません。「ねえ、ねえ、こっち来て。この前カブトムシ捕まえたんだよ」と嬉しそうに話す子達。思い思いに時間を過ごすうちに朝の会の時間が近づきます。先生の「はい、みんなお片づけだよ」の号令がかかります。なかなか片づけを始めない子どもを催促して片づけさせ、お手洗いに行かせるることも実習の内です。

朝の会が終わって、「夏祭り」の練習を一緒に行いました。今後、学内で習得していく様々な保育技能の生きた実践例を現場で肌身で感じて体験していきます。今日は手話を使った「世界は1つ」の練習をしました。

上野原市立沢松幼稚園

本演習の担当教員は小1時間ほど甲東保育所で学生の実習の様子を確認した後、もうひとつの実習実施場所である沢松幼稚園へ向かいました。到着すると丁度、お散歩に出発するところでした。

沢松幼稚園は本学近隣の住宅地に所在しますが、住宅地とはいえ豊かな自然がすぐそこまで迫っています。道すがら、色鮮やかなアジサイが子ども達を迎えてくれました。とはいっても散歩道は車道です。大人は道の内側を歩き、常に車が接近してこないか、子ども達が列を乱して道の真ん中を歩いていないか注意を払うことが求められます。

目的地はこの前幼稚園でサツマイモを植えた畑でした。本来はここでしばらく遊ぶ時間を設けるのですが、実習時間の都合に配慮頂いて今日はすぐにUターンです。来年度に向けたより良い実習実施のための改善点がこうした瞬間に見つかります。帰園すると、手を洗って皆でアイスクリームを食べました。学生達も1本ずつ頂き思わずにっこり。つめたいアイスを食べながら子ども達との交流も深まっているようです。

少しばかり園庭で遊んだ後あっという間に帰学の時間になりました。「バイバイ、また来てね!」と子ども達は手をつないで正門を出てしばらくついてきてくれました。こうした純真な子ども達に心温まる瞬間です。きっと学生達も保育者たるための大切なものを感じ取ったに違いありません。

今後の予定

学外実習は、このように状況に応じて弾力的に実習の実施方法も発展的に変化しています。今後の新しい展開を随時アップして参ります。お楽しみに。

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