こども学科

特別養護老人ホームにおけるロボット介在活動

レポート

前期に学んだロボット介在活動のノウハウを生かして、今回は高齢者を対象に行います。実施場所は八王子市恩方町圏央道のすぐそばにある恒陽会特別養護老人ホーム「サントピア」です。事前に特別養護老人ホームについて、ここでのロボット介在活動の進め方、所内における挨拶や入居者の方々に対する接し方、上手なロボット介在の方法など事前学習しての参加です。

【参考】この活動は「サントピア」での月1回のレクレーション活動のひとつとして、また研究としては計測自動制御学会システムインテグレーション部門ロボットセラピー部会主催で2002年から行われてきており、メディア情報システム学科の研究室が実施主体となっています。

演習の課題はペット型ロボットの力を借りながら、高齢者とコミュニケートするスキルを実地に習得するというものです。また超高齢社会における高齢者福祉施設とはどのようなところかという社会勉強も兼ねています。

10月12日(日)9時集合・打ち合わせの後10時過ぎからロボット介在活動の開始です。これまで使ってきたAIBOの他、アザラシ型やネコ型など初めて見るロボットも多数あります。この活動は参加者にとっては毎月行われる楽しみの一つであり、またメディア情報システム学科の研究スタッフにとっては大切なロボット介在実践の場でもあります。楽しい雰囲気を演出する季節のアクセサリーがある中、様々な生理学的測定機器撮影機材が設置されています。前期行ったロボット介在保育とは全く異なる実施方法のため、まずはじっくり見学することからはじめました。

しばらくの見学の後、演習課題であるロボットの介在に様子を見ながら、少しずつ入り始めました。最初は少し表情も硬くぎこちない様子ですが ...

少し会話をしていくと、すぐにいつものペースを取り戻し笑顔たっぷりの介在ができるようになりました。ここでは参加者の話題に合わせること、臨機応変に話題を提供すること、そしてロボットを適切に介在することです。

話すときは目線を合わし、決して見下ろさないことなど事前学習の内容もしっかり生かされているようです。

子ども達が相手のときは人気アニメの話、お友達の話、そして玩具併用で遊びの発展へとつなげていきますが、ここでは季節に応じた話題や昔のお話し、家族や御自宅のお話しなどに花が咲きます。人生の大先輩である参加高齢者とどのようなコミュニケーションがとれたのでしょうか?
結果はしっかり全体報告会でレポートしてもらう予定です(この学外実習は後期中に2回行います。1回目の今回の結果を生かして11月の2回目に臨みます)。

今後の予定

次は後期のハイライト、「青少年科学の祭典・山梨大会2008」出展における学外実習の模様をレポートします。

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