島田 将喜
役職:教授・理学博士
主な研究と活動
「遊び」とは何でしょうか。
私たちは誰でも遊んだ経験があり、「遊び」が意味する活動がどのようなものかをイメージすることができるでしょう。また人間にとって「遊び」とは、人間が人間らしくある特徴(人間性)の重要な一側面であるという主張もよく耳にしますし、そのことに疑いをはさむ人は少ないのではないでしょうか。すでに多くの「遊び」について多くのことが知られ、謎の残っていない自明な問いに思えるかもしれません。
しかし事実はその逆で、実は「遊び」は、たとえば哲学・文化人類学・社会学・動物行動学などさまざまな分野の研究者たちを、洋の東西を問わず現在も悩ませ続けている、未解明の部分の多い研究課題なのです。
私はニホンザル、チンパンジーそしてヒトの「遊び」を、なるべく自然に近い状態で観察し、比較することで「遊び」に関わる難問に挑もうとしています。
私たちは誰でも遊んだ経験があり、「遊び」が意味する活動がどのようなものかをイメージすることができるでしょう。また人間にとって「遊び」とは、人間が人間らしくある特徴(人間性)の重要な一側面であるという主張もよく耳にしますし、そのことに疑いをはさむ人は少ないのではないでしょうか。すでに多くの「遊び」について多くのことが知られ、謎の残っていない自明な問いに思えるかもしれません。
しかし事実はその逆で、実は「遊び」は、たとえば哲学・文化人類学・社会学・動物行動学などさまざまな分野の研究者たちを、洋の東西を問わず現在も悩ませ続けている、未解明の部分の多い研究課題なのです。
私はニホンザル、チンパンジーそしてヒトの「遊び」を、なるべく自然に近い状態で観察し、比較することで「遊び」に関わる難問に挑もうとしています。
キーワード | ニホンザルの生態、ニホンザルの社会、ニホンザルの保全、サル追い犬の養成 |
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専門分野 | 遊び論、人類学 |
主な研究対象 | ニホンザル・チンパンジー・ヒト |
学位 | 2006年 9月 理学博士(京都大学) |
卒業年月 |
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学歴・経歴
- 2006年10月 立命館大学 文学部・産業社会学部・経済学部・経営学部 非常勤講師
- 2006年10月 京都大学大学院 理学研究科 教務補佐員
- 2007年 4月 日本学術振興会 特別研究員(PD)
- 2009年 4月 帝京科学大学 生命環境学部 アニマルサイエンス学科 講師
- 2024年 4月 帝京科学大学 生命環境学部 アニマルサイエンス学科 教授
主な著書
- 島田将喜 「遊びの研究の〈おもしろさ〉と〈むずかしさ〉」『遊びの人類学』(亀井伸孝編・昭和堂)(印刷中)
- 島田将喜 「ニホンザルの遊びの民族誌 金崋山・嵐山・幸島・志賀高原」『遊びの人類学』(亀井伸孝編・昭和堂)(印刷中)
- 島田将喜 「似て非なる者へのまなざし~サルとヒトの生態学から見る猿田彦の成立~」 『猿田彦大神フォーラム年報 あらはれ』第9号pp100-129. 2006(第8回「猿田彦大神と未来の精神文化」研究助成論文(一席))
- 島田将喜 「世界中の子どもたちが鬼ごっこをするのはなぜか」 『チャイルド・サイエンス』Vol. 2: pp55-57. 2005.(第一回チャイルド・サイエンス懸賞エッセイ、子ども学大賞受賞作品)
主な論文
- Shimada M, Uno T, Nakagawa N, Fujita S, Izawa K. "A case study of a one-sided attack by multiple troop members on a non-troop adolescent male and the death in Japanese macaques (Macaca fuscata)" Aggressive Behavior(印刷中)
- Shimada, Masaki, "Social object play among young Japanese macaques (Macaca fuscata) in Arashiyama, Japan." Primates, Vol. 47, No. 4: pp342-349. 2006.
所属学会等
- 日本霊長類学会
- 生態人類学会
受賞歴
2004年 9月 日本子ども学会主催 第1回チャイルド・サイエンス懸賞エッセイ、子ども学大賞受賞