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こども学科のお知らせ

上野原の自然


東京西キャンパスは山梨の地に所在します。「豊かな自然」が魅力なロケーションですが、国蝶であるオオムラサキを代表とする昆虫王国です。そのため学内には様々な昆虫がやってきます。例えばセミをとってみても、季節の移り変わりを感じることができる様々な種が生息しています。7月の終わりに鳴きはじめる;ハルゼミ、ニイニイゼミ、8月のミンミン、アブラゼミ、ヒグラシ(朝夕)、お盆過ぎからツクツクボウシというふうに主役が移り変わります。私は自家用車で通勤していますが、初夏の頃は峠道を通ると、朝夕はヒグラシの鳴き声を遠くに聞くことができます。そして今の時期は秋虫たちの鳴き声がにぎやかで、建物の中にまでコオロギが入ってきて涼しげな声でコロコロ鳴いています。

 自然といえば地球温暖化が気になるところですが、私が本学に着任した三十年以上前は、1月に雪が降れば、それが根雪になり3月いっぱい残っていました。大雪が降れば学内駐車場の車が埋まって動けなくなるほど降りましたし、道路や電車などの交通が遮断されて「陸の孤島」になることもありました。しかし、現在は雪が降る回数が少なくなり、積もっても翌日にはすべて溶けてしまいます。
大学周辺は元々ミンミンゼミはほとんどいませんでしたが、近年の猛暑のせいか、高温に強いミンミンゼミが毎年少しずつ増えてきて、ここ数年の8月は彼らの声しか聞こえません。植生も近年、変化してきたように思います。県内ニュースで報道されることがありますが、繁殖力の強い外来種が増えてきて、土着固有種が姿を消していくようです。

 写真はキャンパス内の法面に自然に生えてきた「ねむの木」です。春先に赤色のふわふわした花がたくさん咲きます。こども学科が開設される少し前に顔を出してきたので、樹齢20年くらいかなと思います。過去には大雨が降ると、この法面は崩れたりしたのですが、この木が大きくなってきてからは崩れることはなくなりました。手前の木は「山桜」です。この桜も昔は5月の連休明けに満開になりましたが、近年は4月下旬に満開になるようになりました。このように豊かな自然に恵まれたキャンパスで日々過ごしていると、いろいろな場面で自然環境の変化を感じることができます。(学科長:木村龍平)

キャンパス内の法面に自然に生えてきた「ねむの木」

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