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作業療法学科のお知らせ

HCR(国際福祉機器展)に行ってきました。


こんにちは。作業療法学科の澤田です。

2025年10月8日~10日に東京ビッグサイトで開催された「国際福祉機器展(HCR)」に行ってきました。

近年、シニアカーに関する研究を行っていることもあり、会場では自然とシニアカーの展示に目が向きました。今年度は、特にシニアカーを展示しているブース(企業)が数多く見られました。実際に操作体験ができるコーナーもあり、いくつかのシニアカーに試乗してきました。

基本的な操作性は大きく変わらないものの、新たな機能が搭載されたモデルもいくつか登場していました。たとえば、GPS機能を搭載し、使用者が想定範囲外まで移動した際に家族に通知が届く仕組みや、ハンドルを強く握った際に作動する緊急停止機能の作動回数を把握できる仕組み、さらには転倒時に自動で連絡が送られるシステムなどが紹介されていました。現在進行中の「安全運転の指標」に関する研究にとっても、非常に参考になる知見が多く得られました。

ちなみに、会場にはスズキが発売した初代のシニアカーも展示されており、私自身、初めて実物を目にしたため、思わず写真を撮ってしまいました。

シニアカーに限らず、今回の展示会では「モノ(ハード)からコト(ソフト)へ」のシフトが一層進んでいる印象を受けました。福祉機器の展示だけでなく、「それをどのように生活の中で活かすか」という視点がより重視されていると感じました。これは、まさに作業療法の考え方に通じるものです。

また、AI技術の発展により、福祉機器本体だけでなく、それに連動するアプリやソフトウェアの進化も著しく、ハードとソフトを一体として展示するケースが目立っていました。

作業療法士は、利用者の望む生活や活動に向けて、必要に応じて福祉機器を活用します。ただ機器を提供するだけではなく、それをどのように日常生活の中で活かしていくかを支援するのが、私たちの役割です。
日々進歩する福祉機器に関する最新情報にも常にアンテナを張りながら、今後も研究と実践を続けていきたいと考えています。

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