帝京科学大学 受験生サイト

TEIKAの研究 TEIKAの研究

  • 01

    生命環境学部

    生命科学科 生命・健康コース

    [写真] 02
    界面科学と皮膚科学を理解し多角的な視点から製剤調製と評価に挑む

    佐野 友彦 教授

    化粧品会社の研究員として、30年以上、化粧水や美容液、身体洗浄剤などスキンケア製品の製剤開発に携わってきました。メイクの流行は変わっても、いつの時代も「綺麗な肌」の定義はほぼ同じ。肌本来の役割は異物の体内侵入を防ぐバリア機能ですが、皮膚の内側まで保湿や美白等の美容成分が届かなければ美肌を手に入れることはできません。また毎日使う日用品だからこそ使い心地の良さも求められます。有効性が上がると刺激となり、安全性が下がるというトレードオフの関係もあります。香粧品開発には、こうした「経皮吸収性(デリバリー)」「使用感」「安全性」に加え、工場の出荷から店頭に並ぶまでの「安定性」をも担保した技術が求められます。私の研究室では、スキンケア製品に欠かせない乳化技術や経皮吸収促進技術を界面科学の知見を活かし、製剤の試作や実験、評価を重ねながら、香粧品開発における基礎技術の研究に取り組んでいます。

  • 02

    教育人間科学部

    こども学科

    [写真] 03
    ストレス対処法を学び柔軟性の高い保育・教育者をめざす

    尾野 明美 教授

    現在はストレスフルな時代と言われています。小学生の子どもは、ストレスが原因で心や体に不調が生じ、登校できない等の学校生活に不適応な状態になる子どもがいます。幼稚園・保育所の子どもは遊びが中心の生活だから、ストレスと無縁に思うかもしれませんが、厳しすぎるしつけがストレスの原因となり、心身に不調が生じる場合があります。また、保育者や教育者、子育て中の親たちもストレスに対処できず、精神的な病気になる人もいます。しかし、同じ厳しい状況にさらされても体調を崩す人と、崩さない人がいます。ストレスを低減するための対処法を持っている人は、ストレスを上手く消化したり、避けたりすることができます。ストレスの原因と対処法、その結果から生じる心身の反応の関係についてストレス理論を用いて理解することで、日々の生活で受けるストレスを低減することができます。本研究室では子どものほかに保育者や親を対象にして、子育てがさらに楽しくなるように、そして適応的に生活するための方略を学生のみなさんと一緒に考えていきたいと思います。

  • 03

    生命環境学部

    アニマルサイエンス学科 動物看護福祉コース

    [写真] 04
    日常の「動き」を支え ともに暮らす喜びを取り戻す

    川村 和美 講師

    動物のリハビリテーションは単に疾患や障がいからの回復(例:歩行不能な状態から歩けるようになる)だけではありません。排泄のために腰を落とす、食事や飲水のために下を向く、音のする方向に顔を向けるといった日常で無意識に行っている動きそれぞれが日々の生活に直結しています。どういった動きがしにくくなっているのか確認し、対応した練習を重ねること、また動物だけではなく飼育環境や飼い主にもアプローチすることで日々の暮らしのサポートにもつながっていきます。

  • 04

    生命環境学部

    生命科学科 臨床工学コース

    [写真] 05
    患者さんに安全で質の高い医療を提供する

    堀 和芳 教授

    臨床工学技士は医療機器を用いていのちを救うエンジニアです。治療において重要なことは、機械が作動したことによる生体反応を抑制することです。エクモや透析治療を施行する際は血液を体外に導出するのですが、血液が凝固しないよう新たな抗血栓性ポリマの開発を行っています。また医療事故を未然に防ぐために、テキストマイニングによる医療事故の解析を行い、人工呼吸器の回路外れを未然に防ぐシステムの研究などを行っています。患者さんが安全に治療を行える方法を一緒に考えていきましょう。

  • 05

    生命環境学部

    自然環境学科

    [写真] 06
    植物の多様性と共通性を調べて保全の糸口を探る

    森長 真一 准教授

    この地球上には、熱帯からツンドラまで、あるいは高山から海中までの至る所に、数多くの植物が生育しています。それらは数十億年に渡る進化の産物であり、たったひとつの共通祖先から多様化してきました。私たちの研究室では、このような植物の多様性と共通性に着目して、山岳・森林・草原・海岸・河川・都市などを対象に研究を行っています。研究テーマは大きく分けて、植物と動物の相互作用、植物の環境適応の2つで、これらの知見を活かした保全や管理に関する研究にも取り組んでいます。

  • 06

    医療科学部

    理学療法学科

    [写真] 07
    人口減少が進行する高知県の介護予防から学ぶ取り組み

    渡辺 長 講師

    介護予防は超高齢社会に直面する日本において重要な施策であり、理学療法士に寄せられる期待は大きいです。地域で活躍する理学療法士になるためには治療技術や疾患に関する知識だけでなく、地域の資源・魅力・産業・観光などにも精通し、地域全体として高齢者の役割をどう創出するかという視点も重要となってきます。本学科のゼミでは人口減少によって過疎化が進む高知県に実際に赴き、地域で実践される介護予防や住民の健康に関するアンケートから卒業論文に取り組む機会を提供しています。

  • 07

    医療科学部

    作業療法学科

    [写真] 01
    身近なスマートデバイスで生活を便利にする支援

    澤田 有希 講師

    病気や障がいを抱えた人に対して、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスの設定や設置、入力方法の工夫、アプリの紹介などを支援することで、生活の幅を広げることができます。例えば、これまで意思伝達装置という福祉の制度で使用できた支援機器も、タブレットにアプリを入れると簡易的に使用できます。家のなかの照明や家電製品も、自分で操作できるようになります。これらをうまく活用するために、当事者、支援者双方に、どのような課題があるかを研究しています。

  • 08

    医療科学部

    柔道整復学科

    [写真] 08
    柔道整復の観点から運動と脳の関係を解明する

    冨田 圭佑 講師

    運動はストレスや痛みの緩和効果があることが知られていますが、その詳細な機序は解明されていません。接骨院に来所する患者さんの主訴は痛みであることが多く、痛みの緩和の機序を明らかにすることは非常に重要です。現在は大脳辺縁系のひとつである扁桃体に着目して、ストレスや運動を加えたときの生理学的反応や遺伝子発現変動について研究しています。運動がケガによるストレスや痛みに対して与える影響を脳科学的に検証し、柔道整復術の科学的根拠を構築したいと考えています。

  • 09

    医療科学部

    東京理学療法学科

    [写真] 09
    日常生活における関節負荷の定量的評価と運動器疾患患者への応用

    小山 優美子 講師

    「この動きは効率が悪そう」「この運動は足腰への負担が強い」というように、私たちは動作の"質"を何となく評価してしまいます。それを数値として客観的に表すにはどうするか、をテーマとしています。そうすることで、現場での患者さんへの指導に役立つうえに、理学療法士をめざす学生さんにとっても、さらに運動の障がいがイメージしやすいものとなります。また、持ち運びできる小型センサでの評価法についても研究し、さらに多くの場面でさまざまな人に使ってもらえることをめざしています。

  • 10

    医療科学部

    東京柔道整復学科

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    異なる言葉かけが自律神経に及ぼす影響について

    佐藤 勉 講師

    無意識の言葉かけの効果を明らかにする目的として、言葉のリフレーミングが握力や計算課題、自律神経系に及ぼす影響について研究を行っています。日頃学生への声かけを考えることによって国家試験において100%の力が発揮できるのではないかと考え取り組んでいます。また人格によって、より良い言葉かけなども研究しています。

  • 11

    医療科学部

    看護学科

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    父親への育児支援 未来の日本が健康であるために

    髙木 悦子 教授

    母親の育児負担軽減を目的に、父親が育児を行うよう、国は2010年「イクメンプロジェクト」を立ち上げました。その結果以前より育児・家事を行う男性が増えたものの、仕事と育児・家事の両立に悩み、さらに産後うつになる男性が少なくないことがわかってきました。父親にも育児支援が必要だということを社会全体の共通認識として子育て世代を支え、支援を実施していくための研究を行っています。育児期家庭が健康であることは、将来の日本人全体がさらに健康になることにもつながります。

  • 12

    医療科学部

    医療福祉学科

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    障がいのある子どもたちも笑顔で暮らせるために

    柴野 裕子 助教

    日本では医療の進展にともない、医療的なケアが必要な子どもたち(医療的ケア児)が増えています。医療的ケア児は成長発達とともに、保育園や幼稚園、そして学校へと日中過ごす場が移り変わります。そのため、医療職や福祉職、教育職との連携・協働がとても重要です。私は、医療的ケア児やその家族を支えるために必要な、専門職間の協働について研究しています。障がいのある子も障がいのない子も、みんなが笑って暮らせるような、そんな地域になることを強く願っています。

  • 13

    教育人間科学部

    幼児保育学科

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    国や地域を越える子どもの身体活動について

    今西 ひとみ 教授

    幼児保育学科はさまざまなアプローチで子どもたちの健やかな育ちを支援しますが、なかでも「身体」を使った活動は子どものこころと身体の成長に欠かせない活動のひとつです。また「身体」に関わる遊びや運動は比較的容易に、言語や文化の違いを越え子どもが世界を共有できる手段となります。私の研究は、運動やスポーツなど身体を介した活動が異なる文化下でも子どもの言語や文化理解に効果をもたらすプロセスについて研究しています。国内でも多様な文化を持つ人たちが日本文化と融合できるよう身体教育的立場から子どもの支援ができることが目標です。

  • 14

    教育人間科学部

    学校教育学科 中高英語コース

    [写真] 13
    言語のフロンティア 打ちことばの形態を知る

    金田 拓 講師

    スマートフォンなどのデジタル機器を介したやりとりは、「打ちことば」と呼ばれ、ヒトの言語の新形態として注目されています。いま、手にとっていただいている冊子は文字で書かれていますが、「文字」が発明されてから経過した時間は5000年ほど。ヒトが音声言語を使うようになって10万年。苦労しながら何とか書記言語を手なずけつつあったヒトにとって、テクノロジーの進歩で可能となった新形態は、なくてはならない言語の一部となりました。この未知の領域の一端を解き明かしたいと考えています。