帝京科学大学 受験生サイト

TEIKAの研究 TEIKAの研究

  • 01

    医療科学部

    作業療法学科

    [写真] 02
    発達障がい児へのアプローチ 感覚統合療法を応用した支援

    学科長 小橋 一雄 教授

    子どもたちは日々さまざまな感覚を受容し、感覚統合を繰り返しながら成長していますが、なかには脳の機能障がいにより、それらの刺激を感じにくいお子さんがいます。刺激が入ってこないと脳が刺激を求めて指令を出し、走り回ったり、じっと話を聞けなかったり、人間関係が築けなかったりと、生活面や学修面での困難がともないます。この研究は発達障がい児の不適応行動と感覚刺激の関係に着目し、遊びを通してどのような発達を促すのかを明らかにするもの。昔といまでは遊びの環境も異なり、この違いが脳に影響を与えている可能性もあります。学生は臨床実習や地域連携活動の実践のなかで"治療としての遊び"を学んでいます。

  • 02

    生命環境学部

    アニマルサイエンス学科
    アニマルサイエンスコース

    [写真] 03
    ヒトもイヌも「十人十色」動物の性格の謎に迫る

    今野 晃嗣 講師

    イヌの性格は「十犬十色」です。私は、動物行動にみられる一貫した個体差を「性格」と呼び、その遺伝的基盤を調べてきました。最近では、臭気探知犬の「適性」に特定の遺伝子領域が関与することを明らかにしました。動物の性格が遺伝するのは確かですが、それぞれのイヌが持つ個体独自の遺伝的な才能は絶対的なものではなく、それに合う環境に出会って初めて花開くことを忘れてはいけません。そのイヌに合った「犬生」を考えるためにも、イヌの性格の謎を学生のみなさんと一緒に解き明かしていきたいと考えています。

  • 03

    生命環境学部

    生命科学科 生命・健康コース

    [写真] 04
    食品成分で健康寿命100年をめざす

    山田 秀俊 准教授

    長寿国の日本では、平均寿命と健康寿命(介護を受けずに日常生活を送れる期間)のギャップが大きな問題となっています。健康の維持には毎日の取り組みが重要であり、誰もが毎日行う食事に健康の伴があると考えられています。私たちの研究室では、肥満やメタボ、動脈硬化やがんなどの生活習慣病に効果のある食品成分の探索、培養細胞などを使った食品成分の働きの解明、ヒトの健康に役立つ素材の開発に取り組んでいます。食品研究の魅力は、身近な素材でありながら大きな可能性を秘めているところです。美味しく健康に役立つ素材を一緒に探究してみませんか。

  • 04

    生命環境学部

    生命科学科 臨床工学コース

    [写真] 05
    患者さんの体調管理と医療現場での安全を高める

    内田 恭敬 教授

    AIを用いた解析方法のひとつである機械学習を用いて、歩行速度や足裏への体重の分布、血流の変化などを測定することで体調の変化を見出す研究を行っています。実際に病院の方々にご協力いただき、血液透析の患者さんが透析前後に体調変化が生じることを利用し、機械学習を用いた分析でふらつきの評価方法の検討を行いました。また、大学院生とレーザ血流計を用いて末梢血流評価方法に関する研究や、テキストマイニングを用いて医療安全に関する分析を行っています。将来は、患者さんの体調管理に貢献できると考えています。

  • 05

    生命環境学部

    自然環境学科

    [写真] 06
    霊長類の行動や社会の多様性から野生動物と環境の関わりを解明する

    下岡 ゆき子 准教授

    野生および飼育下の霊長類の社会構造や社会行動の研究をしています。南米アマゾンのジャングルに暮らしている野生のクモザルが、環境の変化にともなってどのように社会関係を変化させ、対応しているかの研究をしています。また、動物園で飼育されているニホンザルが、抱き合って互いの体を揺することで個体間の緊張を解消する「ハグハグ」という行動について研究しています。飼育環境が変わると、個体間の関係やストレスのあり方が大きく変わり、どのような個体間でハグハグが行われるかも変化することが明らかになりました。

  • 06

    医療科学部

    理学療法学科

    [写真] 07
    理学療法士が行う運動療法の根拠を探る

    相原 正博 講師

    理学療法士が患者さんに行う治療のひとつに運動療法があります。運動療法は、身体能力が低下してしまった方に対して行い、筋力および持久力の向上、日常生活活動の改善、認知機能の改善など、さまざまな効果が期待されています。一方で、ヒトの生理学的な事象はまだまだ解明されておらず、機能改善のメカニズムは不明な点も多くあります。研究室では、骨格筋や脳に焦点を当て、運動療法を行った際の生理学的反応を研究しています。運動療法効果を示す反応が明確になれば、理学療法士が行う運動療法の価値がさらに向上すると考えています。

  • 07

    医療科学部

    柔道整復学科

    [写真] 01
    緊張しても適切な対応ができる人材の養成をめざして

    杉浦 加奈子 講師

    柔道整復師は患者さんからさまざまな情報を引き出し、必要な処置をする必要があります。知識や技術、コミュニケーション能力が求められ、あらゆる場面で適切に状況を把握し、対応しなければなりません。自分の緊張度を知り、その対処法や緊張する状況での振る舞いを身に付けることは臨床で役立つと考えています。心拍変動や心理検査等を用い、さまざまな視点から評価し、学生の緊張度について研究しています。今後は臨床実習前教育としても活用できる学生個人に合わせた学修プログラムなども検討していきたいと考えています。

  • 08

    医療科学部

    東京理学療法学科

    [写真] 08
    スポーツ傷害の発症メカニズムを動作から解明する

    村上 憲治 教授

    スポーツにおけるケガの発症は動作に起因していることが多いため、どういう動作がケガを発症させるのか?それを理解することが、理学療法を進めていくうえでさらにケガの発症を予防するためには重要と考えています。そこで私は動作解析装置を駆使して、競技特性に応じた動作を計測することで、どの部位にどのくらいのストレスがかかっているかを検証して、スポーツにおけるケガの発症予防に貢献したいと考えています。また、動作の特徴をとらえることは競技に関わるパフォーマンスの向上にも役立たせることができると考えています。

  • 09

    医療科学部

    東京柔道整復学科

    [写真] 09
    損傷を正しく評価するために超音波画像を活用する

    濱田 淳 准教授

    柔道整復師は問診(患者さんから症状などについて聞く)と外観観察(患部の状態をよく観察する)をもとに、理学的検査(触ったり動かしてみたりする)を行って損傷部位や程度を判断しています。超音波は軟部組織(筋や靭帯など)の損傷や皮下出血の程度を客観的に観察・評価できることから、超音波画像を通して、さらに精度の高い施術計画を立案することが可能です。損傷時だけでなく治癒過程の評価においても超音波画像の利用が期待されています。患者さんの早期社会復帰を実現するため、超音波画像の臨床現場への応用について研究しています。

  • 10

    医療科学部

    看護学科

    [写真] 10
    人生最期の生活を支え、大切な人を喪失した悲しみを癒やす看護

    大西 奈保子 教授

    看護は、疾患を予防し病気からの回復だけではなく、避けられない死を迎える人びとの生を支えます。終末期看護には、亡くなっていく患者さん本人もそうですが、愛する人を失う家族や友人たちの悲しみについてもケアすることが求められます。このような終末期の看護は、医療の知識だけでは太刀打ちできず、心理・社会・宗教的な知識も必要になる学際的な領域です。超高齢多死社会である日本では、ますます終末期ケアが求められ、その根拠となる緩和ケア、グリーフケアの研究が重要になっています。

  • 11

    医療科学部

    医療福祉学科

    [写真] 11
    精神障がいのある人が「本人らしく」働くための支援を追求しています

    三木 良子 准教授

    日本では、障害者雇用促進法によって民間企業や公的機関などで障がいのある人を雇用する義務を定めています。精神障がいのある人たちの雇用は近年非常に増えている一方で、約半数の人たちが1年以内で退職しています。その理由として、本人の障がいによる働くことの困難さだけでなく、雇用の場において本人の希望する働き方や働きながらステップアップしていくといった環境が整備されていない課題もあります。精神障がいのある人が本人らしく働くために、ソーシャルワーカーが精神障がいのある人と雇用者の課題に対して、どのような考え方を持つことが必要か、またどのようなアプローチしていく必要があるかを研究しています。

  • 12

    教育人間科学部

    こども学科

    [写真] 12
    保育の質、幼児教育の質の向上に必要な専門性を身に付ける

    尾野 明美 教授

    働く女性の増加や子育て支援の充実が進むなか、保育所、幼稚園を利用する乳幼児の数が増加しています。しかし、保育所や幼稚園では保育者の人手不足が解消されない状況があります。この状況下で、乳幼児の保育の質の向上、幼児教育の実践の質の向上が求められています。保育者は、乳幼児期の子どもの発達や特性を十分理解し、保育・幼児教育の環境を整え、子どもの発達に働きかけます。本学科では保育の専門性や保育内容について研究します。将来は、実践力を身に付けた保育者として幼児教育・保育に貢献します。

  • 13

    教育人間科学部

    幼児保育学科

    [写真] 13
    現代の日本で求められている子育て支援

    安部 久美 助教

    現代の日本では、核家族化や地域のつながりの稀薄化が進み、保護者は、「自分の育児に自信が持てない」、「子育てに周囲の手助けを求められず孤立し、心身ともに疲弊している」などの不安や負担を抱えています。このような状況において、保護者は気軽に不安・悩みを相談する場や価値観・境遇を共感できる友人関係などの人とのつながりを求めています。本学科では、子どもの発達をはじめ子育て支援に必要な基本的な知識や保護者同士の人間関係の構築支援、保護者に対する相談、助言、情報提供、行動見本の提示などの技術を体系的に学びます。

  • 14

    教育人間科学部

    学校教育学科 中高英語コース

    [写真] 13
    学修者とのラポールを大切にする英語ライティング指導

    馬場 千秋 教授

    英語の技能のなかで、最も難しいと言われているのが「ライティング」です。中学、高校の授業のなかでも、ライティング活動は扱われることが少ないため、英語に苦手意識を持っている学修者であればあるほど敬遠したくなる活動です。しかし、このライティング活動は教員にとって、学修者を知り、ラポールを作ることができる最高の機会なのです。ラポールを作るためのライティングの指導、フィードバック方法、評価について研究を続けてきており、新たな課題として、ライティング活動における学修者の不安要素に着目し、さらによい指導法を提案することに着手しています。