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千住・上野原両キャンパスの1年生を対象とした合宿形式の実習、"森の学校2012"を開催しました。

2012/09/27

9/11~13に、千住・上野原両キャンパスの1年生を対象とした合宿形式の実習、“森の学校2012”を開催しました。1年生55名、2〜4年生のティーチングアシスタント7名、教員7名が参加し、山梨県南巨摩郡早川町・南アルプス邑野鳥公園にて2泊3日のテント生活をしました。昆虫採集、キノコ狩り、水生昆虫の観察、夜間のコウモリ観察、赤外線センサーカメラを利用した哺乳類の調査、農作業体験などを行い、夜には早川町で獲れたシカ肉のバーベキューを頂きながら、猟師さんからシカ猟、イノシシ猟、クマ猟などのお話を伺いました。2キャンパスの学生達は、3年生になると上野原キャンパスで一緒になりますが、それまで会う機会がありません。最初は緊張気味の学生達でしたが、合宿の間に同じキャンパスだけでなく、もう一つのキャンパスにも友達ができ、和気あいあいとした雰囲気で終えることが出来ました。ご協力頂いた現地スタッフの皆さん、ありがとうございました。

 

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野鳥公園のスタッフさんに指導して頂いて、プロジェクトワイルド『死のつながり』に取り組む学生達。ネズミ役、ヘビ役、ワシ役に分かれて食物連鎖と生物濃縮について体感しました。学生達の泊まったテントが後方に見えます。

 

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採集したキノコを分類します。日照り続きで大きいキノコは少なかったのですが、55名で探すと、結構いろいろな種類が見つかりました。

 

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学生達が採集した昆虫を嬉しそうに同定される非常勤の田付先生(昆虫学)。夜の部では草原で秋の鳴く虫を、昼の部ではトンボやチョウ、様々な昆虫を探しました。外来種のアオマツムシの大きな声の蔭で、ひっそりと上品な声で鳴くカンタンが印象的でした。

 

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変わった葉のつき方をしている植物“コクサギ”について解説して下さる南アルプス邑野鳥公園の大西所長。

 

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大塩の滝では、川遊びをしながら水生昆虫を探しました。時期が悪くて大きな昆虫はカワゲラ2匹とヒゲナガトビケラしか採れませんでしたが、プラナリアや小さなカゲロウ、ヘビトンボも見つかりました。

 

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実家が果樹園の卒業生が、山梨名産のブドウ40房とスモモ30個を届けてくれました。採りたてでとっても美味しくて、あっという間になくなりました。スモモに引き寄せられたのは私たちだけではなく、木の葉のような前翅とオレンジ色の後翅が鮮やかなガもやってきました。学生達は、ガにもお裾分けしてあげよう、と言って追い払いませんでした。
 

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地元の猟師の望月さんが、7kgものシカ肉のロースとモモを届けて下さり、さらには焼いて下さいました。臭みが全くなくて、とっても美味しいシカ肉を巡って、争奪戦が繰り広げられました。動物の行動や生態を十分に把握した上で行われる猟は、動物行動学に通じる部分も非常に多く、学生達は猟師さんのお話に興味津々、質問が尽きませんでした。

 

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2泊3日の実習もあっという間におしまい!沢山の学生から、短すぎる!もっとやりたい!との声が聞かれました。

 

 

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