第148回「保育・教職実践演習(幼稚園)」(2015.10)
2015/10/23
児童教育学科幼稚園教諭・保育士コースでは、後期になると「保育・教職実践演習(幼稚園)」という授業が開講されます。この授業は、幼稚園教諭や保育士になるための専門の勉強や実習を終えた4年生向けのもので、それぞれの免許を取得するためには必ずこの単位を修得しなければなりません。いわば先生になるための総仕上げといったところでしょうか。今年の授業も現時点ですでに何回目かを終え、先日は私も「幼児理解」をテーマとして演習授業を行ったところです。
今年度の4年生は3期生ですから、私が「保育・教職実践演習(幼稚園)」を担当して3年目になりますが、毎年この授業を担当するたび、4年間での学生の成長に驚かされます。授業では、園での事例ビデオなどを用いて、子どもの発達や保育者としての適切なかかわりについて話し合う時間を設けているのですが、発表してもらうと的確でしっかりとした意見が多く出てくるのでこちらも勉強になるほどです。私は「発達心理学」など1年生の科目も担当していますが、彼らが1年生の時の授業態度やレポートの内容と比較すると、まさに雲泥の差です。さすがに4年間専門的な勉強をしてきただけのことはあるなと感心させられます。
幼稚園教諭や保育士は専門職です。知識や技術は一度身につけてしまえば安心というものではありません。時代の流れに対応する必要もありますし、何より、目の前の子どもたちと向き合いその成長を育んでいくためには、保育者自身がしっかりとしたこども観や保育観を築いていくことが必要です。専門職には、常に学び続けることが求められるのだと思います。本学科の学生には、ずっと学び続ける姿勢と力を4年間で身につけていってもらいたいと思います。