TEIKAジャーナル

【作業療法学科】授業風景:1年次『作業療法基礎技法学』

2019/04/22

【作業療法学科】授業風景:1年次『作業療法基礎技法学』
 新入生が4月に入学し、早速授業が開始となりました!
 作業療法学科学生の大学での初回授業は『作業療法基礎技法学』でした。初回は籐細工(カゴ作り)です。みんな初めての体験ですが、授業というより、図工の時間といった感じでワイワイ楽しんで取り組んでいます。
 皆さんは「作業」と聞いて何を思い浮かびますか?よく「物を作ったりすること…」と言われます。でも「作業」には、食事やトイレやお風呂といった日常生活活動であったり、日々行っている家事であったり、仕事であったり、趣味とか遊びとか、友人と話したり(交流)、休養したり、人が営む生活行為と、それを行うのに必要な心身の活動が含まれます。また、その他にも、自分ができるようになりたいことやできる必要があることなど、個別的な目的や価値が含まれる我々人間が行うすべての事です。
 「作業を用いて療法となす」こんな言葉があります。
 作業療法士は『作業』を使って、様々な病気や事故でこれらのことが十分にできず、生活が不自由になった方が再びより良い人生を過ごせるようにするための支援をしていく専門職です。
 「なんで、この人はこの作業が不自由なんだろう?」と考え、「どうすればより自由にできるようになるんだろう」と対象者と一緒に悩んで答えを見つけます。そして、答えに向かってアプローチ(セラピー)を実施します。
 これから学生は様々な疾患や障害を学んでいきます。そしてこの「なんで?」に対して、『作業』を使ってアプローチしていくんですね。この授業はその技術を学びます。授業の中で、教員は「なんで?」を説明しながら、学生は少しずつ【図工】ではなく、【治療】を学んでいきます。作業療法はとても奥が深いですね。
皆さんも一緒に考えてみませんか(^_-)-☆
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