TEIKAジャーナル

【作業療法学科】コロナウイルスで遊具使用禁止

2020/04/27

 コロナウイルスの関係で、小学校が休校になり、もう1ヶ月以上になる。東京都郊外の公園をのぞくと、小学生らしき子供は殆どおらず、遊具には使用禁止の張り紙が貼ってあった。しかし、駐車場は比較的埋まっている。園内をのぞくと、大人が散歩をしていることが分かる。この市は、東京の中でも田舎で、児童公園も多く、都心では危険という理由で姿を消した回転ジャングルジムやシーソーなど昭和時代にはどこにでも見た遊具がそのまま設置されており、手入れもシルバーセンターの人がよくしてくれている。しかし、いつものように遊び回る子供をみることは出来ない。仕事柄、23区や都心方面の市部の教育委員会や発達センターに行き指導するが、公園でジャングルジムなどをしっかり行うように指導しても「近くの公園には遊具がない」と親は大方述べる。大型ショッピングセンターの有料遊戯コーナーでも良いかと聞かれるが、その際は、奥多摩の山や渓谷に週末は連れて行って裸足で川で遊ばせてあげた方が、発達訓練としては何倍も良いと指導する。しかし、その奥多摩の入口の地方市部でも、現在は走り回る子供の姿を見ることは少ない。
 作業療法士の仕事は医療である。しかし、発達支援のみならず定型発達を促す教育者としても優れていると私は考えている。作業療法士の仕事の可能性は広く高い。多くの人がこの職業に興味を持ち、目指してくれることを願っている。
(作業療法学科 大関健一郎)

 
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