TEIKAジャーナル

【作業療法学科】 陶芸という作業について

2020/09/23

作業療法学科の大関です。
本日は陶芸についてお話します。
 陶芸は私の好きな活動の一つです。
ひんやりとした粘土を掴み・練り、指の間から粘土がニュルとはみ出していく感
覚。大きな塊を荒練り・菊練りしているときの大きな関節や筋肉がしっかりと仕
事をしている感覚。現代社会では感じられにくくなっている快感がそこにありま
す。そして、ひたすら粘土を練り触り遊んでいると、身体運動の要素と感覚的な
快刺激が適度な退行状態に導いていきます。この適度な退行は環境への構えを取
り除き緊張をほぐします。そして、自分がやりたいことをやりたいように無意識
的にかつ主体的に動くための準備ができてきます。

大人になると、役割や肩書が自分の気持ちや本心を分からなくしてしまうことが
あります。社会人だから、部長だから、男だから…。…すべきだ、…が正しいとい
う観念は立場的には正解かもしれませんが、もしかしたら裸の本当の自分の気持
ちと真逆になっているかもしれませんね。私の専門は精神科のリハビリテーショ
ンなのですが、皆さん自分を大切にしてくださいと言いたいです。
 
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