TEIKAジャーナル

【作業療法学科】「入試」という作業

2020/10/19

作業療法学科の澤田です。
いよいよ、今年度も入試の季節になりました。
本学でも10/4に総合型選抜Ⅰ期が終わり、10/24、25には総合型選抜Ⅱ期があります。

私も学生時代には、少なからず「入試」を経験してきました。
では、この「入試」を作業療法的にはどのようにとらえるのか考えてみましょう。

入試は、受験生にとっては、とても「価値」のある作業であるといえます。大学受験であれば、これから4年間をどう過ごすのかを左右するものであるからです。
その一方で、「うまくできる」という認識(個人的原因帰属)は、低いのではないでしょうか。みなさんとても緊張して、不安をもって、入試に望んでいます。そして、終わったあとも「うまくいかなかった」と認識が低い作業になると思います。(「うまくいった!」と認識できる人はラッキーですね!)

また、入試は習慣的な作業ではありません。中学受験、高校受験を含めれば数年に一度、「大学入試」ととらえれば、多くの人が数校しか受験しないでしょうから一生に数度の経験になるのではないでしょうか。

環境も自分の慣れている環境ではなく、初めての場所で、知らない人(面接官の教員や事務の人)に囲まれた非日常的な環境となります。

このように、「入試」を作業療法的にとらえると、とても価値が高いにもかかわらず、非日常的で、うまくできるという認識の低い作業となります。

おそらく受験生は、非日常的な作業から少しでも日常的な作業に変わるように、面接練習をしたり、非日常的な場面でも力を発揮できるように勉強をしたりするのではないでしょうか。
作業のとらえ方は人それぞれではありますが、「入試」を一つの作業としてとらえると、おおむね多くの受験生が同じように経験をしていると考えることができます。
 
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