TEIKAジャーナル

【柔道整復学科】第29回日本柔道整復接骨医学会学術大会で発表しました

2021/02/08

2021年1月30、31日に第29回日本柔道整復接骨医学会学術大会が開催されました。
今回はCOVID-19感染拡大防止のためWeb(オンライン)での開催となりました。

本学科から非常勤講師との共同研究および大学院研究・卒業研究(渡邊研究室)の研究成果を発表しました。


非常勤講師の加藤先生(本学科卒業生)は肩関節の痛みに関与しているとされる前上腕回旋動脈(肩周囲に血液供給を行う動脈)に対して、ドプラー超音波診断装置により形態的・機能的な評価は肩関節疾患の診断に有用であるとの研究成果を発表しました。

〇発表演題
Conventional Doppler ultrasonography in newly diagnosed shoulder patients: A PILOT STUDY targeted for the anterior humeral circumflex artery.



前嶋さん(大学院修士課程)はPCR法などの手法を用いて、アルコール代謝に関連する遺伝子の一つであるADH1c遺伝子多型のうち、骨粗鬆症に関連する遺伝子の転写に与える影響についての研究成果を発表しました。

〇発表演題
The Over Gene Expression of Non-Canonical Wnt Signal Pathways, and of RANKL/OPG Interaction Induced Abnormal Osteoclast Differentiation in ADH1c Mutation Gene of Human Hair Root Cells.


肩関節はその障害・傷害を主訴として接骨院等に来院する患者さんも多く、臨床上重要な関節です。
その肩関節の疾患に対する新たな評価方法を提示できたことは、臨床で従事する柔道整復師にとって有益な知見となり得る発表でした。

また、骨粗鬆症は骨折の原因となる疾患であり、高齢者での骨折は寝たきりの原因の上位にあるため接骨院や整形外科、介護施設で従事する柔道整復師にとって重要な疾患です。
前嶋さんの研究は柔道整復学のエビデンス構築の基礎となるものであり、今後はこのような分子生物学的な研究をその他の疾患に対しても行い、エビデンス構築に向けた更なる知見を報告してくれることを願っています。




 
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