TEIKAジャーナル

【作業療法学科】芋掘り

2021/10/23

作業療法学科の小橋です。

先日、同じ学科の大関先生の畑に行きました!

そこで、やつがしらと里芋の株を4株ほど掘らせてもらいました!

 作業は、日中に行うと暑くて大変なため、朝早くから行います。初めに茎の部分を鎌で切り落としますが、その時に茎から水が洪水のように流れ出ます。朝の日差しに照らされ、とても綺麗に輝いて見え、そこからみずみずしさが伝わってきます。

 次に、ここから重労働がはじまります。茎からおおよそ20〜30センチくらいのところから、土を掘り返すわけですが、親芋、小芋、そして孫芋がたくさん飛び出てきます。久しぶりに行う身体の重労働は心を癒してくれしました。

 ありがたくお芋を頂いたあとは、自宅に帰って泥を落とします。ずいき(いもがら)は、皮を剥いていきます。泥に触れた時の手の感触、ずいきの皮を剥く時の音、手に伝わる感覚…自然の中でしか味わうことのできないリアルな体験でした。

 話は変わって臨床での出来事です。以前作業療法を脳卒中のクライアントに行った時の出来事です。
 クライアントにフキの皮を剥いてもらったことがあります。左側に麻痺があるため、両足でフキをハサミ、片手でその皮を剥いてもらいました。それまで、何もできなくなっていたと感じていたクライアントは、この出来事を境に、以前に行っていた家事を行うようになりました。訓練室のトレーニングも必要ですが、実生活にある作業を用いた時の成功体験がその人の人生を豊かにするのだと改めて感じました。
 私たち作業療法士は何気ない日常の作業を科学していきます。これからも日常を科学し、豊かな生活の獲得に少しでも貢献できるように研鑽を積んでまいります。
 
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