TEIKAジャーナル

【自然環境学科】初・井の頭池実習

2024/12/19

今年から赴任された片桐先生の専門分野は水草や湿地の保全。
2年生後期の環境科学野外実習において、初の「井の頭池実習」が行われました。

晴れやかな秋空の下、湧水の井の頭池で、水草や水鳥の観察、水質調査、池底の土壌を採集して埋土種子の調査を行いました。

水生物園では、職員さんから希少な魚類や水草の域外保全について説明していただきました。職員さん、ありがとうございました。

ムサシトミヨは、野生では湧水の渇水などにより個体数が減少し、熊谷市の元荒川でしか見られないトゲウオの仲間です。

ミヤコタナゴは天然記念物に指定されています。栃木県・千葉県のごく一部の湧水にわずかにしか生息していません。二枚貝に卵を産みつけるので、好みの二枚貝がいないと繁殖できないのです。水生物園では、カワシンジュカイに産ませることで生息圏外保全を行なっています。

水草も知識がなければスルーしてしまいそうですが、どれだけ希少であるか、隣り合った水槽でもちょっとした違いでうまく育ったり,育たなかったりするか、など詳しいお話を伺うことができました。
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