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第77回「いじめは絶対に許されない」

学科長・教授 小池 和男

学科長・教授 小池 和男

  いじめの問題がまたもや社会問題となっています。かつての学校あげての対策は継承できていなかったのかと残念に思えてなりません。以下は、教師を目指す学生の皆さんをはじめ、多くの方々に改めて伝えたい内容です。
  平成8年1月30日、「かけがえのない子どもの命を守るために」の標題で、時の奥田幹生文部大臣より、国民に向けた緊急アピールが出されました。「いじめについて、私は、今、子どもたち、お父さん、お母さん、学校の先生方、地域の人々に対して、かけがえのない子どもたちの命を守るため、強く訴えたいと思う。」の書き出しで、アピールの内容が数項目挙げられました。
  もう、16年以上経過をしていますが、二学期が始まった今、温かい情緒の交流が一層大切な時期に、それぞれの立場でいじめの問題について考えていただきたいと願い、2項目紹介することにしました。

  1. いじめている子どもたちに言いたい。弱いものをいじめることは絶対に許されないことなのだ。軽い遊びやふざけだと思っているかもしれないが、君たちの言葉や態度が、いかに人の心を傷つけ、苦しみを与えているかということに気づいてほしい。 そして、全国の子どもたちに訴えたい。いじめをはやしたてたり、傍観したりすることも決して許されないことだということを知ってほしい。
  2. 私は、お父さん、お母さん方にも訴えたい。どうか、我が子の姿をよく見つめ、いじめのシグナルを発していないか、細心の注意を払ってほしい。そのためには、できる限り子どもと共に過ごし、話し合い、苦しんでいる子どもが相談できるようにしてほしい。そしていじめに気づいたら、子どもの話をよく聞いて、苦難を乗り越えていく勇気を与えてほしい。
    また、他の子どもをいじめることがないよう、いじめは絶対に許されないということを、家庭の中でも十分話し合ってほしい。

   いじめの問題は、子どもの人格の発達と人権尊重の精神を育成する上で見逃すことのできない重大な問題です。弱いものをいじめることは、人間として絶対に許されない行為です。いじめを受けた子が、どんなつらい思いを、どんなに心の痛みを感じているか、そして親御さんがどんなに悲しみや憤りを感じておられるか、子をもつ親ならずとも、皆さんに真剣に感じてほしいと思うのです。
   思いやりのある、優しい子どもに育てたいという願いは、どのご家庭においても共通におもちのようです。学校からいじめをなくし、すべての子どもが明るく豊かな学校生活を送ることができるよう、教育学や教育社会学などの講義を通して学生の皆さんとも協議を深め、実践に生かせるようにと考えています。



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