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第135回「娘が母親に求めるもの」(2015.4)

教授 上田 玲子

教授   上田 玲子

  保育士資格を取得するには、講義だけでなく実習や演習の授業もたくさんあります。さて先日「子どもの保健Ⅱ」の実習を終えて、使用した器具の後片付けを学生といっしょにしていたら……….


「本当よね~あったまきちゃう!」

「お兄ちゃんにはね、部屋の掃除までしてあげてるのよ。それなのに私には部屋の掃除はもちろんしてくれないばかりか、トイレの掃除しろとか、風呂を洗えとか、うるさいんだから。」

「わたしね、家を出ようかと思っているの。」

数人の女子学生が血圧計や聴診器を持ちながらおしゃべりに夢中です。

「あらら、お片づけはどうしたの。」

「はーい。」

「わかった。」

とても良い返事が元気に返ってきました。でも、おしゃべりは止まらないようです。

「なにをそんなに熱心にお話しているの。」

「先生、聞いて~」

「うちのおかあさんったら、こんなこと言うのだから!」

「うちのおかあさんもね、こんなこと言うの、ひどいと思わない?」

  出てくる、出てくる、打ち出の太鼓。母親への不満がたくさんあるようです。

 

  私は息子しかいないので、娘がいたら、一緒に買い物したり、コンサートに行ったり出来て楽しそうなどとつい夢をみてしまいますが、現実は大変かもしれませんね。

 

「ふーん。そうなのね。じゃあ、お母さんにどうしてもらいたいの?」

と尋ねたら、みんな一斉に大きな声で

ほめてもらいたい!

  すごい迫力でした。

  おかあさんは、こんな娘の気持ちを知っていらっしゃるのかな。



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