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第145回「師・士・司の使い分け」(2015.9)

准教授 石橋 裕子

准教授 石橋 裕子

  去る9月9日に、心理職の国家資格を規定した「公認心理師法」」が成立し、早ければ平成30年に、国家資格を持つ初めての心理職が誕生することになりました。


  ところで、日本にはさまざまな免許や資格があり、それらの多くは「~師」「~士」「~司」と呼ばれています。児童教育学科では、小学校・幼稚園教諭コースでは小学校・幼稚園教諭免許状を、幼稚園教諭・保育士資格コースでは幼稚園教諭免許状と保育士資格を、また、両コースで認定心理士資格を、規定の単位を修得することによって取得できます。この「師」「士」「司」には、どのような意味があるかご存じですか。

 

  「士」のつく職業には「保育士」「管理栄養士」「理学療法士」「社会福祉士」等があります。「士」には『一定の資格・職業の人、特別の資格・技術を身につけた人』という意味があり、国家資格試験等で取得する資格に用いられます。

 

  「師」のつく職業には「教師」「医師」「薬剤師」「調律師」等があります。「師」には『技術・技芸などを表す語に付いて、その技術の専門家であることを表す』と言う意味があり、一定の職業に就く資格の名称に用いられます。

 

  簡単に言うと、「士」は専門的な知識を持っていて、その職において名称独占が出来る資格、「師」は免許を持った人しか職業に出来ない資格だと言えます。

 

  一方「司」のつく職業には「児童福祉司」「身体障害者福祉司」「保護司」等があります。「司」は役所・公の仕事を取り扱う人を意味し、「宮司」「行司」等の言葉が生まれました。やがてこの用い方の延長の職名として「司」のつく特別の職種名が生まれました。現在では特に、福祉の分野に多く見られます。

 

  免許や資格の「師」「士」「司」の使い分けに明確な基準はありません。興味のある方は、是非、調べてみましょう。



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