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教員詳細

渡邉 浩一郎 (ワタナベ コウイチロウ)

渡邉 浩一郎

役職:教授

主な研究と活動

植物の新しい機能を、地球の力へ

植物の中には、土壌中で植物に吸収されにくい形態に変化して蓄積した元素を他の植物種よりも吸収しやすいものや、成長に必要な元素と一緒に有害な元素を吸収して体内に高濃度に蓄積しても正常に成育するものもいます。このような機能を利用することにより、環境汚染を未然に防いだり、環境汚染の実態を明らかにしたりするとともに、環境浄化に貢献することができます。
私の研究室では、乾燥・半乾燥地域や塩害地の塩類集積土壌や、施用されたリンが難溶性リン酸として蓄積した土壌を有効に利用するために、植物の生育、植物体や根域環境に含まれる元素の分析などから、その機能を調べています。
環境汚染の浄化に植物の新しい機能が、今こそ求められているのです。

キーワード 植物、環境浄化
専門分野 植物環境科学
主な研究対象

植物および植物に含まれる元素や化合物

主な研究課題
  • 植物、特に農作物におけるCd等有害物質の吸収抑制
  • 植物を指標とした有害物質の影響評価
  • 環境ストレスに適応した植物の機能の解明と環境修復への利用
担当科目 基礎植物学, 植物栄養学, 自然環境と地球科学, 植物ストレス生理学, 環境浄化と生物機能, 環境生物学実験, 環境生物学野外実習 他
研究室番号 実験研究棟 N316
学位
  • 1991年 3月 学術博士(千葉大学)
学歴・経歴
  • 1991年 4月 農林水産省 農業環境技術研究所 非常勤職員
  • 1992年 7月 農林水産省 農業環境技術研究所 科学技術特別研究員
  • 1994年 6月 東京農工大学 農学部 生物生産学科 助手
  • 2002年 4月 帝京科学大学 理工学部 環境マテリアル学科 専任講師
  • 2007年 4月 帝京科学大学 生命環境学部 環境科学科(現・自然環境学科)准教授
  • 2011年 4月 帝京科学大学 生命環境学部 自然環境学科 教授
主な著書
  • 23肥料施用技術,われら共有の農業,P.118~119,古今書院,2002. ( 共著分担)
主な論文
  • 高塩濃度下におけるアイスプラントの生育とホウ素濃度に及ぼす培養液ホウ素濃度の影響,帝京科学大学紀要,17,2021.
  • カドミウム添加培養液で生育させたダイズにおけるカドミウムの導管移行,帝京科学大学紀要,15,2019.
  • アイスプラントの生育と養分吸収に及ぼす培養液の硝酸態窒素とアンモニア態窒素の比と塩化ナトリウムの影響, 帝京科学大学紀要,14,2018.
  • 水耕ポット試験によるキャベツ幼植物のカドミウム吸収に及ぼす培養液中マグネシウム濃度の影響,帝京科学大学紀要,13,2017.
  • キャベツ幼植物のカドミウム吸収に及ぼす炭酸カルシウムまたは炭酸マグネシウム施用の効果: Cd添加土壌を用いた土耕ポット試験,帝京科学大学紀要,12,2016.
  • 水耕ポット試験によるヒマワリおよびソバ幼植物体のタリウム吸収に及ぼす培養液タリウム濃度の影響, 帝京科学大学紀要, 10, 2014
  • オクラの生育とカドミウム吸収に及ぼす炭酸カルシウムおよび苦土石灰施用の効果 -畑表土を用いた土耕ポット試験-, 10, 2014
  • 数種葉菜類および根菜類の生育とカドミウム吸収に及ぼすカキ殻施用の効果 −園芸用培養土を用いた土耕ポット試験-, 帝京科学大学紀要, 9, 63-69, 2013
  • 水耕ポット試験によるキャベツ幼植物のカドミウム吸収に及ぼす培養液中カルシウム濃度の影響, 帝京科学大学紀要, 8, 57-63, 2012
所属学会等
  • (一社)日本土壌肥料学会
  • (公社)日本分析化学会
  • 日本環境学会
その他の活動
  • (一社)日本土壌肥料学会理事(会計担当) 2010年4月~2021年5月
  • 農林水産省農林水産技術会議 放射能調査研究委託事業審査委員会委員 2008,2009,2013年度~
  • 山梨県立都留高等学校スーパーサイエンスハイスクール環境科学講座講師 2006~2014年度
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