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佐渡友 陽一

佐渡友 陽一(さどとも よういち) 講師 修士(学術)

主な研究と活動

 日本の動物園は数こそ多いものの、欧米やシンガポールに遅れを取っています。この背景には、日本の公立動物園が格安で、自治体の公的資金に頼って運営しているため、自治体に容認可能な枠(=地域住民への還元)に縛られるという構造があります。これに対し欧米には、生物多様性保全等の方針を掲げる非営利団体(NPO)として、入園料、自治体の助成、市民の寄付の3本柱で運営している動物園が多くあります。日本の動物園が人間と動物のより良い持続的な関係を追及するにはどうしたら良いのか。これが私の中心テーマです。
 動物観は、人間と動物の関係を追及する基盤であり、動物園のあり方を考える上で不可欠の要素です。動物園における教育活動が効果をあげるために何が必要か、より多くの人に動物園のあり方に共感してもらうためには何をアピールすれば良いのか。このような課題に取り組むためには、人々は動物をどう捉え、どう行動するのかという動物観が極めて重要です。
 動物園水族館を含む博物館で活躍する学芸員を養成するのも私の役割です。博物館は、私たちが生涯を通じて学び、創造し、社会に還元するための場です。学芸員課程で学ぶことは就職の可能性を広げるだけでなく、人生の幅を広げる意味があります。自分は何が好きなのか、何をしたいのか、どうやって実現するのかを考える1つの視点になるはずです。

  • 佐渡友 陽一
キーワード
動物園経営、動物園教育、動物観、持続可能性、人と動物の関係、学芸員
専門分野
博物館学(動物園)
学位
1998年3月 修士(学術) 東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻
卒業年月
1992年3月 静岡学園高等学校卒業
1996年3月 東京大学 教養学部 基礎科学科第二 卒業
1998年3月 東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻 広域システム科学系 修士課程 修了
学歴・経歴
1998年4月 静岡市役所 行政事務職員(1998年4月~2007年3月 日本平動物園在籍)
2013年9月 特定非営利活動法人 市民ZOOネットワーク 研究員
2015年4月 帝京科学大学 総合教育センター 講師
主な著書
  1. 市民ZOOネットワーク(佐渡友陽一・落合知美・牧慎一郎・大橋民恵・赤見理恵) 2004 「いま動物園がおもしろい」 岩波ブックレットno.623
  2. 佐渡友陽一 2015 「ミュージアム・マネージメント学事典 第Ⅱ部第3章 財政 3.動物園」 学文社. 148-153(分担執筆)
主な論文
  1. 佐渡友陽一 2015 「日本の公立動物園経営のパラダイム転換にかかる要因分析」 日本ミュージアム・マネージメント学会紀要. 19. 33-40.
  2. 佐渡友陽一 2014 「公立動物園の経営体質の転換点を探る-独立採算から公的資金を必要とするまでの経緯」 動物観研究. 19. 29-40.
  3. 佐渡友陽一 2014 「動物園の公益性と利用実態に関する考察-特に『子どものため』と『レクリエーション』について」 動物観研究. 19. 41-50.
  4. 佐渡友陽一・片山富士男・山之内泰司 2012 「めざせ!動物園博士~動物園の理解者を確保するための試み~」 日本動物園水族館教育研究会誌. 2012年号. 51-56
  5. 佐渡友陽一・高橋宏之 2008 「市民の力は動物園と学校との連携を進めるか~環境教育学会・小集会での議論から~」 日本動物園水族館教育研究会誌. 2008年号. 11-13
  6. 佐渡友陽一 2005 「市民ワーキンググループによる市民意識調査報告」 動物園研究会. 9(1). 5-13
  7. 佐渡友陽一・赤見理恵・大橋民恵 2005 「市民による動物園活用のための環境整備」 日本動物園水族館教育研究会誌. 2005年号. 11-13
  8. 佐渡友陽一 2003 「アメリカの動物園経営~寄付金・理事会・減価償却~」 動物園研究会. 7(1). 27-33
  9. 佐渡友陽一 2003 「職員は裏方に徹し、ボランティアが実施する~オマハ市ヘンリードーリー動物園の場合」 日本動物園水族館教育研究会誌. 2003年号. 34-37
  10. 佐渡友陽一 2001 「“自律的に成長できるボランティア”を目指して」 動物園研究会. 5(2). 38-49
  11. 佐渡友陽一 1999 「作られる人気動物」 動物観研究. 5. 7-12.
  12. 和田理恵, 佐渡友陽一, 清野聡子, 石田戢 1999 「動物園・水族館における情報伝達と動物観-日本の動物園・水族館におけるペンギンに関する情報伝達」 ヒトと動物の関係学会誌. 6. 100-106.
  13. 佐渡友陽一, 清野聡子, 井内岳士, 石田戢 1998 「動物観と科学的知識の相互作用-ボスザル神話の形成過程」 ヒトと動物の関係学会誌. 5. 102-108.
所属学会等
ヒトと動物の関係学会
日本ミュージアム・マネージメント学会
全日本博物館学会
日本動物園水族館教育研究会
動物園研究会


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