TEIKAジャーナル

【自然環境学科】サルカメ実習を行いました

2023/07/06

3年生達と、京都嵐山でニホンザルの行動観察、和歌山みなべ町でアカウミガメの産卵上陸を観察するサルカメ実習を行いました。

ニホンザルでは個体追跡に挑戦し、ニホンザルがどのような文脈でどのような音声を出すのか、どのような社会行動をするのか、などの観察を行いました。

アカウミガメは夜間に上陸して産卵しますが、いつ上陸するか分からないので、2晩待機します。

昼間は上陸痕(カメの足跡)を観察して、どういうルートで歩いたかを推定したり、
どのような場所に産卵したか、を調べます。
長くこの実習を続けていると、堆積している砂の量がどんどん減っていくのが感じられます。

夕方にはビーチクリーニングをして、どのようなゴミがどこからたどり着いているのか分析します。
その結果は、小笠原実習でのビーチクリーニングの結果とも比較します。

夜は、日本ウミガメ協議会・会長の松澤先生の講義を聞きながら過ごします。
夜9時から始まって深夜1時半まで続きましたが、これまで聞いたことのない話ばかりなので
学生達も興味津々、みんな寝ずにしっかり聞いていました。たいしたものです!

待機時間、残り1時間半という時、ギリギリで1匹が上陸しました。
上陸しても、産卵場所を見出せずにそのまま海に戻ってしまうことも少なくありませんが、
ばっちり産卵してくれました。
学生達も真っ暗な浜辺で産卵の様子を観察した後、調査会の方々が発信機を装着されるのを固唾を飲んで見守りました。

学生達にとっては全てが初めての体験。後から振り返って、思うことの多い実習になったのではないでしょうか。
 

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