TEIKAジャーナル

【★ 東京柔道整復学科〔千住キャンパス〕★】令和6年度 地域連携活動 〔 講 師:小黒正幸 先生 〕

2024/09/12

 令和6年9月10日、昨年度に引き続き春日部市立桜川小学校PTA様よりのご依頼を受け、地域連携ボランティア活動の一環として「放課後教室」にて、児童約10名+保護者数名に「身近なモノでケガの手当て」と題して、災害時の応急手当の実技講演をさせていただきました。

内容は、昨年と同じく、災害時にたとえ医療材料がなくても、身近にあるもので応急手当をし、素早く避難して命を守ろうという目的で、簡単な説明と実体験を通して学び、被災時に役立てていただくといったものでした。

今回は高学年限定に変更したこともあり、人数は少なくなりましたが全員に直接指導でき、内容の濃いものとなりました。当日は校長の小野先生のご厚意で理科室をお借りし、教頭の関根先生には、機器のセッティングにご協力をいただきました。

PTAの保護者の皆様には準備や片付けのみならず、積極的にご参加いただき、「次回は保護者も参加できるようにしましょう」とのご提案もいただきました。



 講演では、災害現場や、骨折のスライドを食い入るように見ている生徒さんたちが印象的でした。また実技では、さらに積極的に取り組んでくれました。レジ袋や食品ラップ、雑誌や、着ているパーカーが医療材料代わりになることを学ぶと、身近にあるものと自分の知識で被災時に身が守れることを実感してくれていました。そして、そうすることで迅速に避難ができれば「いのちが守れる」ということを静かに傾聴してくれました。

今回は高学年対象としたこともあって、手当てと避難、そして実技以上に「いのちを守ること」を伝えることに重きをおきました。多くの小学生がスマホやSNSを使いこなす時代、そしてそこで発せられる心ない一言が命を奪うことさえある時代です。

そんな時代の中で、大災害の中で「いのちを守る」ということの大変さ、災害という困難時にあきらめない気持ち、創意工夫で生き延びる力、短い講演を通じて「いのちの大切さ」を学んでくれたらと、強く思えた1日でした。今後も継続的に大学、学科のリソースを活用し、「柔道整復術」を通して地域に貢献していきたいと思いました。


 最後になりますが、このような活動を許可いただきました大学関係者の皆様に感謝申し上げます。そして、快くご協力いただいた小野校長先生をはじめとする春日部市立桜川小学校の先生方、このような機会をご提案いただいた上、お手伝いいただきました桜川小学校PTAの皆様、そして何よりも「学び」を共にしてくれた子どもたちに深謝申し上げます。


【 帝京科学大学 医療科学部 東京柔道整復学科 講師 小黒正幸 】  ※ 小黒正幸 先生 の 教員情報 は こちら から
TOP