TEIKAジャーナル

【東京柔道整復学科_アスレティックトレーナー課程】ラグビーU19(19歳以下)日本代表のアイルランド遠征報告会

2018/04/26

317日~30日の期間,ラグビーU1919歳以下)日本代表がアイルランドに遠征し,

本学准教授である大石徹先生がアスレティックトレーナー(以下:AT)としてチームに帯同しました,

 

417日に,本学にて大石先生より遠征帯同報告会が行われましたので,報告させていただきます.

 

アイルランドは世界ランキング2位(20184月現在)の北半球ラグビー最強国であり,
日本ラグビー界はすべてのカテゴリーにおいて過去に一度も勝利したことがありませんでした.
しかし,今回の遠征ではそのアイルランドに日本史上初めて勝利をおさめることができました,

今回の報告会では大石先生より勝利の要因をいくつか紹介していただきました.

 

U1919歳以下)の日本代表選手にとって,今回が初めてのテストマッチ(国同士の戦い)であり,
しかも,強豪国アイルランドのホーム,日本にとってアウェイという厳しい状況下での戦いとなります.

 

そんな厳しい状況下での戦いに備えるべく,強化とリカバリーという具体的なコンディショニングに加え,
事前の準備としての選手教育やスケジューリング,宿舎,練習会場,移動手段などの周囲の環境づくりなど,
考えうるすべての事柄に対して約
1年かけて準備を行ってきたとのことでした.

 

例えば,プロテインやサプリメントについても,単にトレーニング後のゴールデンタイムのみに補給するというのではなく,
選手個々が自分の体重当りの必要量から割り出して
3度の食事も含めて一日の総摂取量を割り出して摂取しており,
ATを目指して日々勉強している学生トレーナー以上に詳しい知識をもち,さらにそれを実践しているということを知りました.

 

また,ATとして選手のコンディションを把握するために実施していることや,選手の動きや姿勢を観察する視点,見方,判断基準など,
教科書には記載されていないようなトップのスポーツ現場での
AT活動について多くのお話を伺いました.

 

私たちは,日ごろ学内実習で目の前にいる選手のその瞬間の指導を一生懸命誠実に実施していますが,
トレーニングやリハビリをしている時以外の日常生活すべてが,選手のコンディションに影響するということ.
そしてそのすべてに気を配り,準備し,変化を観察して修正していくことが
ATの仕事であるということを改めて学ぶことができました.

 

ATの仕事の大変さは,それに比例してやりがいの大きさであると強く感じました.
今後はより一層,柔道整復師として,
ATとして勉強と実習に励みます.
貴重なお話をありがとうございました.                      


(東京柔道整復学科  3年 岡下寛之)

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