アニマルサイエンス学科

コースの紹介

動物看護福祉コース 千住キャンパス

「動物看護師」が国家資格に!チーム獣医療を担う人材を養成

 イヌやネコなどの愛玩動物は「ともに暮らす喜び」を飼う人にもたらすだけでなく、人間の医療や介護、教育活動などに活用されるなど、社会においてますます重要な役割を果たしています。また、獣医療の高度化や多様化に対するチーム獣医療提供体制の整備や適正飼養のための飼い主や事業者への指導など、愛玩動物看護師への期待は高まっています。こうした背景から、「愛玩動物看護師法」が2022年5月に施行されました。愛玩動物看護師国家資格取得をめざし、チーム獣医療を担うとともに、人と動物の絆を深め、社会に貢献できる人材を養成します。

Point 1

独自のカリキュラムにより愛玩動物看護学について深く学ぶ

 リハビリテーションや栄養学、動物福祉・動物愛護や動物行動学などを強化した本学独自のカリキュラムにより、チーム獣医療体制の一翼を担い、適正飼養の指導もできる愛玩動物看護師を養成します。そして、国家試験合格に向けて、授業と実習、国家試験対策のさらなる充実を図ります。

Point 2

3つの領域で幅広く実習を行い動物病院の臨床実習で実践力を高める

 看護やリハビリなどの「臨床・リハビリ系」、栄養学や衛生学などの「検査・栄養系」、動物愛護や行動学などの「福祉・行動系」の3領域において、獣医師や経験豊富な教員による幅広い実習を行います。さらに2018年に開院した附属動物病院および民間の動物病院での臨床実習を通して、愛玩動物看護師としての実践力を高めます。

Point 3

動物福祉やペット関連をはじめ幅広い進路をめざせる

 動物看護職に留まらず、一般企業や団体職員、公務員などの進路にも対応した講座の開講や研究活動を幅広く展開しています。動物を保護するシェルターの職員や動物検疫を行う公務員、あるいはペット関連のサービスや商品を扱う企業への就職など、動物福祉分野やペット関連分野を中心に将来の幅が広がります。

理念

動物たちの健康と幸せについて考える

 アニマルサイエンス学科は、大学としては日本で初めて動物看護師を育成する学科として2001年4月(※1)にスタートしました。この間、先進的で魅力のある多様な研究や社会活動が生まれ、動物と人間との共生について研究する学科として、成熟してきた感があります。

そのような中、2010年4月の千住キャンパスの開設に合わせ、より充実した動物看護師養成教育を行う新コースを設置することになりました。従来の動物看護学では、病気やケガをしている動物をケアする医療技術に主眼がおかれてきました。しかし、多くの人にとっては、健康な動物と生活する時間の方が断然長いものです。そのような人達にとっては、日常の健康管理やしつけ等、いかにして健康や行動の問題を予防するかが重要です。

そこで、千住キャンパスに新たに設置された動物看護福祉コースでは、これまでの動物看護学に加え、「栄養学」「理学療法(リハビリ)」「行動学」を柱とする新しい教育が行われています。動物愛護・福祉の理念を持ち、コンパニオンアニマルと人のよりよい生活に貢献できる人材を育成します。

教員には、動物福祉、臨床行動学の専門家、動物病院の院長として長い臨床経験を持つ獣医師、人畜共通感染症の研究者、動物看護師等がいます。

※1 2001年度のみバイオサイエンス学科アニマルサイエンスコース

帝京科学大学附属動物病院(千住キャンパス 本館1階 アニマルケアセンター内)

東京都足立区に位置する千住キャンパスには、本館1階にアニマルサイエンス学科の実習施設として「帝京科学大学アニマルケアセンター」が設置されています。
この施設には、多様な実習に対応できる2つの大きな実習室や、動物の飼育室、卒業研究のための研究室に加え、本学が運営する附属動物病院が併設されています。

帝京科学大学附属動物病院のウェブサイトはこちらから

国家資格「愛玩動物看護師」を目指す受験生の方へ

アニマルサイエンス学科は、4コース制です。東京西キャンパスには「アニマルサイエンスコース」「アニマルセラピーコース」「野生動物コース」の3コース(3年次にコース選択)が、そして、千住キャンパスに「動物看護福祉コース」が開設されています。

千住キャンパスのアニマルサイエンス学科「動物看護福祉コース」へ入学を希望する(愛玩動物看護師を将来の職業に考えている方など)受験生の方は、入学試験時に千住キャンパスのアニマルサイエンス学科を志願してください。

研究のテーマ・内容

畜産動物福祉学 研究室
戸澤 あきつ 准教授

人と関わる動物にとってのより良い生活について考える

戸澤 あきつ 准教授

私たちの生活のなかで関わりがある動物は、イヌやネコといった愛玩動物だけではありません。私たちが「いただきます」と食べている肉や卵、乳製品といった畜産物を生産してくれる動物もいれば、動物園や水族館で展示を目的として飼育されている動物もいます。このような動物たちにも日々の生活があり、病気やケガをすることもあります。本研究室では動物看護・適正飼養の視点も取り入れながら、彼らにとっての生活の質(QOL)の向上や痛みや苦しみを軽減する飼育について日々探究しています。そのためにも各動物種の特性への理解を深めることや、人と動物との良好な関係性構築についても検討しています。

動物臨床看護学 研究室
三好 哲平 特任助教

多角的な視点で考え動物の高齢化社会の要求に応える

三好 哲平 特任助教

イヌ・ネコの寿命は年々延長し高齢化が進んでいます。それに伴い飼い主から高齢動物の介護に関する相談も増えてきています。人間の適切な介入があれば、高齢動物たちはより豊かなシニア期を送ることができます。当研究室では、それぞれの動物や家族に応じたケアの確立と普及を研究テーマとしており、シニアケアセミナーを開講し、さまざまなニーズを把握して援助することで、ハッピーシニアライフの一助を担っています。臨床現場でも活躍できる人材が求められる昨今、動物看護・介護に関して豊富な知識や技術、柔軟な考え方を持った愛玩動物看護師を養成することにも注力しています。

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