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【こども学科】 第一回 大学遠足

2017/10/23

9月7日今年度第一回目の「大学遠足」を実施しました。
 今年度の第一校目は、平野小学校でした。この体験活動には毎年の常連校です。校長先生も引率で毎年来てくださいます。体験活動は、上野原市南部の秋山地区です。同地区は、平成の町村合併で当時の上野原町と合併した山間地帯で、中心部を東西に貫くように「清涼・秋山川」が流れていいます。山間には緑に囲まれた集落があり、里山の自然と共生した暮らしが営まれています。
 この自然体験は、台風等の荒天を除き、決行されます。そのため、雨天時の対策を考えねばなりません。その備えとして、秋山地区の桜井にある「旧桜井小学校」を活用することにしました。旧桜井小学校は、2002年(平成14年)に閉じられ、1875年(明治8年)に始まる127年にわたる役割を終えました。今は。廃校になっていますが、1983年(昭和58年)に鉄筋コンクリート3階建てに建て替えられ、耐震基準も満たした立派な校舎です。上野原市の教育委員会より紹介されて、地元のこども達の学びの場所として2007年(平成19年)より、再利用していました。この廃校の校舎内を活用することで、雨天時でも中断することなく体験活動を続けられるようになるだろう、と考えました。
 用意する体験プログラムは、秋山川と桜井山の自然を体験活動の教材とし、全て屋外で実施する「晴天プログラム」を基本とします。そして、小雨の場合は、秋山川の活動代わりに校舎内での体験活動を実施します。これが「小雨プログラム」です。さらに雨が強い場合は、桜井山での活動も体育館での体験活動に切り替えます。これが「豪雨プログラム」です。この3パターンを用意し、どんな天候でも来ていただいた以上は必ず満足して帰ってもらえるようにと、準備します。
 「さて今年はどういうプログラムにしようか。」実は、今年は、春先から天候が例年の様相とずいぶん違っていました。思い返すと、桜が満開になったのは2週間以上も遅れました。そして、空梅雨。さらに冷夏とつづき、例年ならばこの初秋に観察できるはずの草本類の生育が思わしくありません。前年までできた体験プログラムの見直しのため、8月は毎日のように秋山地区に通いつめ、体験プログラムを再構築しました。
 8月下旬から9月にかけては学生たちと一緒に体験活動のための環境整備に努めました。安全管理のためです。自然は生き物です。毎日のように様相が変わります。毎日通うことで、初めて分かったり、気付くこともあります。日々感じるのは、「自然体験活動で、安全を確保するために肝要なのは、その場所に通い詰めること。」で、その実行に努めています。その上で、体験活動の前日の安全確認、さらに、当日の早朝からの安全確認を実行します。
 さて、9月7日はどうだったでしょうか。平野小学校4年生65名が大型バス2台に分乗して到着です。もちろん校長もいっしょです。当日は、こども学科学生29名そしてアニマルサイエンス学科学生22名の総勢51名で迎え入れました。青天で秋山川の状態もよかったので「晴天プログラム」を実施しました。事前の予行練習も入念に実施したので、プログラムは予定通りに全て予定通りに進行、14時には帰路につきました。学生全員でお見送りです。明日8日は千寿常東小学校です。
 
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