施設・設備
自然環境学科では環境測定車をはじめとして、各種分析機器や測定機器を持っています。環境科学専門実験をはじめとして、4年次に各研究室に配属された学生はこれらの機器を自由に使用することができます。これらの機器を紹介します。
環境保全・修復保全のための実験装置
#01ファイトトロン
温度や湿度などを植物に適した環境に調整できる装置です。寒い時期でも、日中は25℃、夜は20℃の温度が保たれ、湿度は70%に設定され、実験に使う各種植物の生育を助けます。
#02砂漠緑化試験機
擬似太陽光を植物や土壌に照射することのできる装置です。
環境を調べる
#01環境測定車
環境測定車は、大気や水を測定する装置を搭載し、どこへでも出かけることができます。環境測定車を用いることにより、定点観測以外の地点で短期から長期にわたり観測することが可能です。自然環境学科では環境測定車によりさまざまな研究を行っています。
#02大気分析用質量分析装置
濃縮装置を備えており、シックハウスや化学物質過敏症の原因物質である揮発性有機化合物を、ppb(10億分の1)の濃度まで検出することができます。
#03ICP高周波プラズマ発光分析装置
溶液中の極微量の金属や無機成分を高感度で同時分析できます。
#04ガスクロマトグラフ
化学物質の分析に広く使用されている分離分析機器です。検出器やカラムを組み合わせることによって、二酸化炭素や揮発性有機物などの気体から、農薬、環境ホルモンなどの分離分析ができます。
#05高速液体クロマトグラフ
ガスクロマトグラフ同様な分離分析機器です。特に、高沸点や熱分解性の有機化学物質の分離分析に威力を発揮します。
#06イオンクロマトグラフ
水中の金属イオンや陰イオン(Cl-、S04-、NO2-など)が簡単に測定できる装置です。ポータブルなのでフィールドワークにも威力を発揮します。
学生実験室
#01自然環境学科学生実験室
2年次以降、自然環境学科の専門実験で使用する学生実験室です。化学実験および生物学実験などを行います。また、野外実習で採取した試料を分析します。
#02コンピュータ室
コンピュータを用いた環境科学実験を行います。採取したデータを分析したりします。
共通機器(大型機器)
#01走査電子顕微鏡
SEMはセラミックス、鉄鋼、半導体、生物などの表面形態や焦点深度の深い三次元構造観察をします。この装置には分析装置がとりつけてあり、元素の定性、定量分析や元素分布を観察、記録することが出来ます。