TEIKAジャーナル

コラム 歩きながら考える (物理教員 小杉俊男)

2012/10/29

私の趣味は街歩きとクラシック音楽鑑賞ですが、今回は歩くことについてお話したい。旧甲州街道は江戸日本橋から信州の下諏訪までの約210km、車で走れば1日で通過できる。私はこの街道をシリーズで歩いてみた。一回目は日本橋から四谷まで。最寄り駅で降り歩き始め、歩き終わり地点の最寄り駅で電車に乗り日帰りする。1回の距離は平均10km程度。延べ23日(4年間)かけて、下諏訪まで歩いた。下諏訪は中山道の宿場でもあった。甲州街道以外では、例えば、調布付近から武蔵野の野川に沿って国分寺まで歩く。お茶の水から神田川沿いに浅草橋、両国と進み、隅田川沿いに千住まで歩く。江戸時代に造られた運河である、小名木川に沿って歩く。などなど。また朝の通勤時には家から高尾駅まで約35分かけて歩く。いろいろなことが頭に浮かびながら歩く。考えることと歩くことが一体化してきて気持ちがいい。みなさんも歩いてみませんか。

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(写真・左) 甲州街道旧道沿い、長野県富士見町、三射山神戸(みさやまごうど)の一里塚(日本橋から48番目)。

(写真・右)樹齢400年のけやきは胴回り7m、高さ25m。ちなみに上野原キャンパス近くにある一里塚跡は19番目(日本橋から約76km)となる。一里塚はほぼ4km毎に築かれた。

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