TEIKAジャーナル

【作業療法学科】1年生新しい科目「作業療法理論」

2020/06/29

作業療法学科の澤田です。
1年生は今年度より新しいカリキュラムで学習しています。その中でも、新しく1年生で学ぶ科目として「作業療法理論」ができました。
「理論」と聞くと何か難しいんじゃないかなと思うかもしれませんが、そんなことはありません。

利き手を骨折の女性の患者さんがいたとき「骨がしっかりくっついているか?」をみるのは医師でしょう。三角巾や包帯を巻いてくれるのは看護師さんでしょう。「手関節の動きはどうかな?」「筋力は低下していないかな?」とみるのは理学療法士でしょう。
そして、作業療法士は、「食事は逆の手でできてるのかな?」「お風呂はどうしているのかな?」「骨折して落ち込んでいないかな?」「今まで通り仕事はできているのかな?」「今まで通り趣味はできているのかな?」「この方はお母さんかな?子供の世話はできているのかな?」

こうした見方ができるのは、作業療法士としてのものの見方や考え方を知り、身についているからです。この作業療法士としてのものの見方や考え方が、理論です。
作業療法士に限らず、医師にも看護師にも、理学療法士にも、専門職には考え方の背景に理論があるのです。

作業療法士の知識の基礎となる解剖学や生理学などの基礎医学の部分も大切ですが、作業療法士としてのものの見方や考え方を学ぶこともとても大切なことです。
他の養成校では、3年生などのある程度、学習が進んだ後に、理論を学ぶことが多いようですが、本学では1年生から理論を学び、早い段階から作業療法士としてのものの見方や考え方を身につけていくことができます。

 
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