生命科学科

施設・設備

設備

#01レーザーイオン化飛行時間型質量分析装置

レーザーイオン化飛行時間型質量分析装置

島津製作所、AXIMA-CFR plus

糖や脂質などの低分子物質や、タンパク質や核酸などの高分子量物質の質量(分子量)を測るための、いわば「精密な天秤」です。試料にレーザーを照射しイオン化させ、電圧をかけ加速後、そのイオンが検出器に到達するのにかかる時間から質量を求めます。ノーベル賞受賞者である田中耕一博士はこの装置の開発と普及に大いに貢献しました。

#02円二色性分散計

円二色性分散計

日本分光、J-805

タンパク質、核酸、糖類や脂質などの生体成分や薬の分子の多くは立体的に非対称な形をしているため、不斉という性質を示します。この装置を用いて、不斉な性質をもった物質が光を吸収するとき左円偏光と右円偏光のどちらを吸収しやすいか(円二色性スペクトル)を分析することによって、分子の立体構造に関する情報を得ることができます。

#03細胞分析分取装置(セルソーター)

細胞分析分取装置(セルソーター)

ベクトン・ディッキンソン社、BD FACS Aria

レーザーを照射して、細胞の大きさや蛍光強度などを調べ、細胞集団の中に特定の性質をもった細胞がどの程度存在するかを評価することのできる分析装置です。個々の細胞を微小な液滴に閉じ込めて落下させながら、必要に応じて、瞬時に高電圧の電場をかけて落下方向を変化させ、目的の性質を持った細胞を収集することもできます。

#04微小組織・細胞回収装置(レーザーマイクロダイセクション装置)

微小組織・細胞回収装置(レーザーマイクロダイセクション装置)

PALM社、PALMマイクロレーザシステム

多細胞生物を構成する様々な細胞の働きを理解するためには、細胞内で働いている遺伝子を細胞の種類毎に分けて調べる必要があります。この装置は厚さ数十マイクロメータにスライスした生物の組織から、顕微鏡像をもとに特定の部分(細胞)だけをレーザーにより切りだし、回収することができます。例えば組織中の癌化細胞だけを回収して調べることができます。

#05バイオハザード型自動サンプル調製システム

バイオハザード型自動サンプル調製システム

TECAN社、ジェネシス ワ-クステ-ション100/8

この装置は試薬溶液の分注操作を自動的に行うロボットで、8連の分注装置と分注容器を運搬するアームが自在に動くため、試薬溶液を用いる様々な実験操作を自動化することができます。本プロジェクトで実施する遺伝子の網羅的解析など、試料処理の作業効率が成否のポイントとなる研究には重要な装置です。

#06自動微生物クローン単離装置(コロニーピッカー)

自動微生物クローン単離装置(コロニーピッカー)

GENETIX社、Qpix2

この装置は培地上に形成されたコロニー(一個体の微生物が増殖してできる塊)をビデオカメラにより認識し、金属製のピンによって拾い上げる装置です。この装置の導入により、微生物クローン単離操作の作業効率が大幅に向上し、一度の実験で大量の遺伝子を扱うことが可能になり、生体内で働いている遺伝子を網羅的に調べることができます。

#07キャピラリー型DNAシーケンサー

キャピラリー型DNAシーケンサー

AppliedBiosystems社 ABI PRISM 3100 Genetic Analyzer

遺伝子に書き込まれた情報(塩基配列)を解読する装置です。DNAを構成する4種類の塩基(アデニン、シトシン、グアニン、チミン)をそれぞれ異なる色の蛍光色素で標識後、それらを毛細管(キャピラーリー)電気泳動により分離し、レーザー光により検出します。自動連続分析が可能なため、多検体を効率よく分析することができます。

#08リアルタイム定量PCR装置

リアルタイム定量PCR装置

タカラバイオ社 Thermal Cycler Dice Real Time PCR System TP860

ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)法により、そのままでは測定できない微量の遺伝子DNAを増幅し定量する装置です。PCRを行う遺伝子増幅装置と増幅された遺伝子をレーザーにより検出する装置とからなっています。増幅と検出を同時(リアルタイム)に行うため、精度の高い定量が可能となります。

#09生体物質間相互作用分析装置

生体物質間相互作用分析装置

BIACORE社 BIACORE X

表面プラズモン共鳴(SPR)という現象を利用して、生体物質間の結合を分析する装置です。センサー上に固定された物質に試料溶液中の別の物質が結合することによる微少な質量変化を検出します。分析したい物質を標識する必要がないため、さまざまな生体物質に適用することができます。

#10凍結切片作成装置

凍結切片作成装置

Leica社 CM1850

生体組織を厚さ数十ミクロメーター程度に薄くスライスする装置です。通常の顕微鏡はもとより、共焦点レーザー顕微鏡やレーザーマイクロダイセクション装置など、細胞レベルの分析を行う装置のための試料を作製するために必須の装置です。

#11高圧連続式ホモジナイザー

高圧連続式ホモジナイザー

AVESTIN社 EmulsiFlex-C5

加圧した試料液をチャンバー内で噴射させ、壁面衝突による衝撃を利用して細胞を破壊し、細胞内に含まれる成分を取り出すための装置です。微生物や培養細胞からの有用成分の精製には欠かせない装置です。低温実験室内に設置することで酵素など熱に弱い成分の抽出にも利用できます。

#12ゲル等撮影・プリントアウト装置

ゲル等撮影・プリントアウト装置

アトー社 プリントグラフFX

遺伝子(DNA/RNA)やタンパク質の電気泳動による分析画像をCCDカメラにより取り込み、デジタル画像として保存したり、プリントアウトするための装置です。蛍光検出のための紫外線(UV)照射装置(3波長、透過/落射)と通常観察のための白色光源を備えています。日々の実験で頻繁に使用されています。

#13バイオイメージアナライザー

バイオイメージアナライザー

GE Life Science社 ImageQuant LAS4000(千住)、富士写真フィルム社 FLA3000G/LAS1000plus(東京西)

微弱な放射線や光(蛍光、化学発光)を利用して極微量の遺伝子、蛋白質などを検出し、デジタル画像情報として解析する装置です。従来のフィルム感光法などに比べて感度、定量性ともにはるかに上回っているため、今日の分子生物学実験に汎用される研究機器です。

#14高性能液体クロマトグラフィー装置

高性能液体クロマトグラフィー装置

島津製作所、AXIMA-CFR plus

タンパク質等の高分子を高い精度で分離・回収することのできる中圧のクロマトグラフィー装置で,生化学や分子生物学の研究において重要な役割を果たす分離装置です。

#15高速液体クロマトグラフィー装置

高速液体クロマトグラフィー装置

WATERS社、HPLC Alliance

微量な化合物を含む溶液を様々なカラムを用いて高速で分離する高性能な分析装置です。サンプルを自動で分析するためのオートサンプラーを備え、大量なサンプルを連続的に解析可能です。

#16高性能示差走査熱量計

高性能示差走査熱量計

日立製作所 DSC7020

物質を温度変化させていくとき生じる熱量変化を測定する装置で、物質の相変化に対応する熱量変化から融点、融解熱などが分かります。 DNAの結晶型の変化なども測定できる装置です。

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