お知らせ

「スポーツ活動におけるあらゆる暴力行為の根絶宣言」

2016/03/31

昨12月1日、帝京科学大学柔道部において暴力事件があったことは新聞等でご存知のことと思います。帝京科学大学柔道部としましては、この事案を真摯に受け止め、暴力根絶に最大の努力をはらう決意でございます。さらに帝京科学大学では、近日中に柔道部のみならずスポーツ活動すべてを対象に「スポーツ活動におけるあらゆる暴力行為の根絶宣言」を行い、健全な学生の教育とスポーツ界の発展に全力で取り組む所存でございます。
皆様には、ご理解とご鞭撻をお願いいたします。

帝京科学大学

 

スポーツ活動における暴力行為根絶宣言

 -- 私たちはスポーツ活動におけるあらゆる暴力行為の根絶を宣言します —-

 

スポーツは、人生をより豊かにし、充実したものとするものであり、人間の身体的・精神的な欲求にこたえる世界共通の文化の一つです。心身の両面に影響を与える文化としてのスポーツは、明るく豊かで活力に満ちた社会の形成や個々人の心身の健全な発達に必要不可欠です。特に自己責任、克己心やフェアプレイの精神を培うとともに、仲間や指導者との交流を通じて、コミュニケーション能力を育成し、豊かな心と他人に対する思いやりを育みます。

スポーツは、暴力を否定し、「ルールを守る、公正にふるまう、協力する、相手を尊重する」などのスポーツマンシップを掲げて発展しました。したがって、スポーツ活動では、いかなる理由であれ、暴力行為は許されません。厳しい指導に名を借りた暴力行為は、スポーツを通じた健全な成長の妨げとなるだけでなく人間としての尊厳を傷つけるものです。

帝京科学大学では、基本理念の一つとして、「人類の幸福のために、学術を適切に運用する倫理的判断力を涵養し、知情意の均整のとれた健全な人格を養成する」と謳っているとおり、教育・スポーツの両面を通じて、健全で豊かな人格を備えた人材の育成を目指しています。日々の授業をはじめとする教育活動で、私たちは暴力を否定し、人間味豊かな共生社会を築いていくことの大切さを教え、学びます。また、課外活動である体育系部活動においては、監督・コーチの指導の下に、競技力とともに人間性を磨くなかで体罰等のあらゆる暴力行為の問題点を理解・共有し、暴力行為の根絶に取り組みます。

私たち帝京科学大学の教職員・学生は、ここにスポーツ活動におけるあらゆる暴力行為の根絶を宣言し、本学の使命に基づき、暴力行為によらない優れた指導力・実践力をもってスポーツの発展に全力で取り組む決意を表明します。

平成28年3月22日

帝京科学大学 教職員 一同

帝京科学大学 学 生 一同

*行ってはいけない暴力の定義

(『「暴力の根絶」についてのお願い』公益財団法人全日本柔道連盟(平成25年7月3日))

 

● 身体をなぐる、ける、突き飛ばす等の行為

● 言葉や態度による人格の否定、脅迫、威圧等

● いじめ、嫌がらせ、パワーハラスメントやセクシャルハラスメント

● 一般的に「しごき」と言われる行為

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