TEIKAジャーナル

第14回 「人と動物との相互作用国際学会(IAHAIO)での発表」 (2010.9)

2011/02/20

人と動物の関係学の分野の研究者にとって重要な国際学会の一つに、人と動物との相互作用国際学会(IAHAIO)があります。3年に1回大会が開催され、第12回大会が今年7月にスウェーデンのストックホルムで行われました。6年前開催されたとき、私は博士課程の院生だったので予算を捻出できず発表しませんでした。3年前の大会は日本での開催だったのにもかかわらず、締切りを勘違いしていて発表できませんでした。したがって、今回はぜひ発表したいと思い参加してきました。

 行動学、動物介在教育学、動物介在活動や療法などの様々な興味深い発表がありました。私は、「コンパニオンアニマルへの愛着の絵画投影法(PACA)」についてポスター発表をしてきました。簡単に説明すると、飼い主とペット(犬)のやりとりのマンガの吹き出しに自由に記述してもらい、両者の愛着関係を測定する簡易な心理尺度の開発です。一般のアンケートでは、小学校低学年以下の子どもには使用が難しいので、小さい子どもにも使用できる愛着尺度を作成しようというのが目的です。

 まだまだ開発途中の探索的研究ですが、嬉しいことに参加者投票のベストポスター賞をいただきました。実は、諸用で受賞式に欠席しており残念な思いをしましたが、大会に参加されていた本学のアニマルサイエンス学科の横山章光先生が、受賞の告知と副賞のクリスタルのアロマキャンドルをわざわざ日本まで届けてくださり(重いのにありがとうございます!)、先生の授業内で授与式をしてくださいました。とっても感激しました。ありがとうございました。

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