TEIKAジャーナル

第20回 「待ち伏せ」 (2010.11)

2011/03/06

  待ち伏せされてうれしかったことはありますか?わくわくしながら待ち伏せしたことはありますか?

 仕事帰り、子ども達が家で待っているだろうと急いで小道を曲がると「わっ!!」と言って飛びついてきた幼い息子との思い出。待ち伏せしていたのね!

  自分が小学生の頃、登校途中に仲良しだった友達を曲がり角に隠れていて驚かしたこともありました。

  幼い頃、母の帰りを待ちわびて電信柱の陰に隠れて、帰ってきた母を驚かしたこともありました。

  みんな、好きな人ばかり。驚いて、見つめて、私とわかるとほっとした表情の後にうれしいそうな笑顔になって。その笑顔がみたくて私は、待ち伏せしていたような気がします。

  でも最近はそんな待ち伏せをすっかりしなくなったわたし。息子たちも大きくなり、待ち伏せされることもなくなりましたしね。

  待ち伏せという言葉さえ忘れていたら、びっくり。

  先日、久しぶりに待ち伏せに出会いました。そしてやさしくふんわり抱きしめてくれましたよ。

  それは***金木犀***

  なにげなく歩いていたら、ふいに金木犀の香りに包まれたのです。「どこに咲いているのかしら?」花を探したのですが見つからず。きっとどなたかの家の庭にひっそり咲いていたのでしょう。

  金木犀の花言葉は「謙遜」なんとなくわかる気がいたしますね♪~金木犀の香りに待ち伏せされ優しく抱きしめられて心地よいひとときでした。

  秋ですね。

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