TEIKAジャーナル

【作業療法学科】作業療法の思考過程

2020/07/29

作業療法学科の大関です。
治療に使う作業を決めたり分析したりする思考プロセスは色々あると思いますが、私がおすすめする方法は、まず、対象作業が「1)作業工程に節々があるのか?。または、2)ない(少ない)のか?」から思考をスタートする方法です。例えば節が多くかつ質が大きく変わるものに「木工」があります。
①作りたいものをイメージする。
②置く場所を計測して、サイズを考える。
③立体図や設計図を書く。
④木に裁断線を引く。
⑤のこぎりで切る。
⑥カンナやヤスリをかける。
⑦釘で組み立てる。
⑧塗装する。
という節があり、それぞれを遂行するためには全く異なる知識や技術、能力が必要になります。節がない(少ない)ものは、「かご作りや、編み物」などです。模様を変えないのであれば、上下上下…と単純作業の繰り返しをすれば良いので、知識や技術を覚えることも少なく、慣れるとボーとしながらでも手を動かし作業をすることもできます。

その人にとって、まずは、目標を達成するにはどちらの作業特性を利用すべきかを見極めるのが、私のよく使う手です。

 
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